2011年8月11日13:30
飛島建設は、2011年8月11日、建設現場特有の環境条件に適応し、施工時から施工後の維持管理に至るまでの情報を一元管理することで、コンクリート構造物のトレーサビリティを確保する「ICタグによるコンクリート施工情報管理システム」を開発したと発表した。
金属の有無、水の有無、ICタグとアンテナとの角度や認識距離などのパラメータごとに、13.56MHやUHFなど、建設現場の環境条件に適応した周波数のICタグを選別することにより、最適なシステムの構築が可能となった。
また、これまで主に施工時に利用されてきたICタグとその情報を、施工後も継続して管理者が利用できるようにすることで、コンクリート構造物のトレーサビリティを確保し、維持管理に活用できるようにした。これにより、同社がこれまで開発してきた施工時のコンクリート品質管理システムと連携させ、施工時から施工後の維持管理に至るまで一元的な情報の管理ができるシステムとなっている。
飛島建設では今後、同システムを積極的に建設現場へ展開し、施工時の品質確保・向上を図るとともに、コンクリート構造物さらには建設構造物全般の維持管理に貢献していく方針だ。