2011年10月27日13:04
大日本印刷(DNP)は、コネクトフリーと共同で、公衆無線LANを使って、スマートフォンなどのモバイル端末を利用する生活者向けに、プッシュ型で広告やキャンペーン情報などを配信するサービスを2011年10月26日に開始したと発表した。
同サービスは、コネクトフリーが展開する公衆無線LANを利用した、生活者への情報配信サービス「connectFree」を活用し、DNPの顧客企業の広告やキャンペーン、イベントなどの情報を配信するものである。生活者が、公衆無線LANを利用して、スマートフォンなどのモバイル端末で閲覧したすべてのWebサイト上に自動的に広告やお得情報を表示してプロモーションを行うことができる。今回DNPは、グループ会社の店舗である「MARUZEN&ジュンク堂 渋谷店」で、同サービスを利用して、蔵書の在庫検索や、Twitterによる情報発信やECサイトへの誘導などを提供する。
例えば、ショッピングモールや飲食店では、該当エリア内だけで取得できる割引クーポン情報を配信することで、集客の向上につなげることが可能だ。また、鉄道や空港などの交通機関や地域の観光施設では、運行情報や施設のフロアマップ、周辺地域の観光情報などを配信することで、生活者の利便性向上を実現できるという。さらに、テーマパークやイベント会場では、専用アプリやイベントキャラクターの画像などプレミアの高いコンテンツを提供することで、ファンの形成や満足度向上を図ることが可能となる。そのほか、待ち時間が長くなりがちな施設では、無料の電子書籍やゲームなどを配信することで、生活者の待ち時間のストレスを軽減することができるという。
価格は、ルータ1台あたり月額7,500円(税抜)。DNPは、同サービスを、飲食店やショールーム、テーマパーク、観光施設など生活者との接点が多く、集客向上を図る企業や団体に提供し、ウェブサイト制作やプロモーションの企画・運営などの関連するサービスを含め、初年度1億円の売上を目指す。