2011年12月16日13:00
凸版印刷は、2011年12月中旬から、交通事業者や非接触電子マネー事業者などの使用済みの非接触ICカードに、研磨・再印刷・再エンコード(データ書き込み)を施して新しい用途のICカードとして再生する、環境配慮型サービス「リユースカード」の提供を開始すると発表した。
同サービスは、交通事業者や非接触電子マネー事業者などが回収した使用済みの非接触ICカードを、研磨/再印刷/再エンコードすることで、新規に作成したカードと遜色の無い仕上がりを再現し、再利用を実現するものである。
具体的には、回収した使用済み非接触ICカードの表面を研磨し、印刷部分だけを削り取って白地のカードに加工し、印刷および、ICチップへのデータ書き込みを行う。使用済みの非接触ICカードは盗難紛失によるリスクがあるが、凸版印刷のセキュリティ性の高いインフラの中での工程管理、員数管理を実施することで、正確な作業を実現するという。
なお、同サービスは、ケイエフカード印刷の技術協力により実現している。
第一弾として遠州鉄道に採用され、遠州鉄道の使用済み交通乗車券を、同社の従業員向けの社員食堂・ラウンジ用プリペイドカードとして再生している。
加工費は、カード1枚あたり500~600円(注文ロットにより変動)。凸版印刷では今後、同サービスをポイントカードや学生証などに展開し、2012年度中に15社、5,000万円の売上を目指す。