2016年9月5日22:43
トッパンフォームズは、ASEANエリアの新たな活動拠点としてベトナム・ホーチミン市に駐在員事務所を開設し、現地での活動を開始した。市場調査や現地パートナー企業との関係強化などを通じて、現地事業化に向けた具体的な検討を行う。
同社では、1972年に香港現地法人の設立を皮切りに海外展開を開始し、現在ではベトナムの他に、香港、台湾、マカオ、中国(上海市、深セン市、浙江省平湖市)、シンガポール、タイ、マレーシア、スリランカに13の拠点を置き、ビジネスフォーム製造やデータ・プリント・サービス(DPS)、ビジネスプロセスアウトソーシングなどの印刷事業や、ICカードの製造・発行を中心としたICT事業、IT関連機器の販売などを行う商品事業をそれぞれのマーケットに合わせて展開している。特にICカード分野では、香港の交通系ICカードのオクトパスカードやタイの国民IDカードの製造を受託している。また各拠点はマーケティング活動を通じて、周辺国とのネットワークを構築している。
トッパンフォームズはホーチミン駐在員事務所の現地法人化を現地パートナー企業とのジョイントベンチャーなども視野に入れ、積極的な検討を進めていく。また現海外拠点との営業や開発、製造、調達面での連携を包括的に強化し、海外事業全体の活性化を行い、さらにはASEANの未進出国への展開の足掛かりへとしていくという。
トッパンフォームズはベトナムを含む東南アジア中心に海外事業を拡大し、2021年3月期に連結売上高構成比率15%を目指す。