2010年8月5日 10:47
凸版印刷株式会社8月5日、自動認識システム用の入出力機器を制御するツール「オートIDライブラリ」を開発し、8月初旬より本格的に販売を開始すると発表した。これまで、対応機器の複数導入や切り替えを前提とした機器制御ツールは、ICタグ業界では前例がなく、業界初の製品であるという。
複数の機器の新規導入時や機器切り替え時に、「オートIDライブラリ」をあわせて導入することにより、機器個別の開発の必要がなくなる特徴がある。個別開発する場合と比較して、開発コストの約70%を削減することが可能となる。また、共通インターフェイスと各機種ごとのプラグインという2つのレイヤーに分けることで自動認識機器の追加、切り替えが容易になった。さらに、国内で販売されている主な据置型UHF帯ICタグリーダライタに対応済みのため、当該機を導入する企業はすぐに使用することができる。
対応する主な機器は、国内で販売される主な据置型UHF帯ICタグリーダライタ、ハンディターミナル型UHF帯ICタグリーダライタ、据置型HF帯ICタグリーダライタ、バーコードリーダ、赤外線センサ、表示灯など。
OSは制御機がPCの場合は、Windows XP日本語版 またはWindows Vista日本語版、ハンディターミナルの場合は、Windows CE 5.0日本語版となっている。ハードウエアは上記OSが十分快適に動作する制御機となる。
価格は初期導入費用25万円(機器1台分のライセンス費用を含む)、2台目以降1台につき5万円 (税別)。凸版印刷では自動認識システムを導入する各企業をはじめ、システムインテグレーターなどへも幅広く提案を行い、今年度20件の採用を目指す。