2010年9月15日12:24
凸版印刷は9月15日、同社の自動認識システム向けの入出力機器制御ツール「オートIDライブラリ」が、ネットレックスが提供する、資産管理・棚卸し支援ソフトウェア「Convi.BASE(コンビベース)」に採用されたと発表した。「Convi.BASE」では、ICタグを活用する資産管理オプションを、9月中旬から提供する。
オートIDライブラリは、ICタグやバーコードのリーダライタや赤外線センサなどの入力機器、また、表示灯などの出力機器を、共通基盤でコントロールすることを可能にする機器制御ツール。オートIDライブラリを導入することで、機器間の開発仕様の違いを意識せずに、現在使用している機器に最新機種を追加して併用する、また自動認識機器をバーコードリーダから新しくICタグリーダライタに替える、あるいは同じバーコードリーダでもA社製からB社製へ機種変更することなどが容易に行えるという。
Convi.BASEは、これまで200社以上の企業に導入実績を持つ、資産管理・棚卸し支援ソフトウェア。主にバーコードラベルを用いて、企業の資産管理や棚卸し支援のサービスを提供している。同ソフトウェアでは、貼り付けたバーコードを1つ1つ読み取る作業負荷と時間が課題となっており、通信可能距離が長く、複数一括読み取りが可能なUHF帯ICタグを用いるソリューションが求められていたという。しかしConvi.BASEに自動認識機器の追加を行うには、多大なシステム改修コストが必要であり、これまでは特定機種での提供にとどまっていた。Convi.BASEではオートIDライブラリの採用により、国内の主要なICタグリーダライタなどの自動認識システム機器を利用した資産管理や棚卸し支援が可能になった。これにより、これまで自動認識機器の追加に必要とされていた、大幅なシステム改修を行うことなく、低価格・短期間で自動認識システム機器の追加や切り替えができるようになる。
凸版印刷は今後、ネットレックスと共同でICタグ対応機器のバリエーションを増やし、利便性の高いアプリケーションの開発を行うとともに、自動認識システムを活用している企業、導入を検討している企業、システムインテグレーターなどに向け幅広く提案していく方針だ。