2010年8月12日 09:00
FeliCa Plugは、「何でもFeliCaになる!」の電子版だ(図)。FeliCa Plugのモジュールを組み込んだ電子機器は、FeliCaポートやパソリとFeliCa方式で無線通信ができるようになる。
FeliCa Plugの対象は、これまで非接触ICのインターフェースが搭載できなかった小型の電子機器だ。もっとも対応が早い分野は、血圧計、体組成計、血糖測定器、歩数計などのヘルスケア系で、これらはすでに製品化されているか、試作品が発表されている。
例えば、FeliCa Plugを内蔵したエステラの歩数計「歩いてネ!ットFS-500」は、過去14日分の歩数、消費カロリーなどのデータを、FeliCaポートにかざしてパソコンに送信できる。送信と同時に、無料のSNSサイト「歩いてネ!ット」に自動ログインして、データをアップすることも可能だ。企業などの健康管理室では、健康測定器具に蓄積したデータを、FeliCaインターフェースを介してパソコンに送ることで、健康管理、診断業務の効率化が期待できるだろう。
FeliCa Plugの応用は、ヘルスケア分野が先行しているが、今後は産業用の各種計測器、センサーなど、データ採取、保存、転送の処理を伴ういろいろなデバイスが対象に入るはずだ。
本記事はTIプランニング発行の「FeliCa・NFCレポート」の一部分をご紹介したものです。ただいま、「ペイメントナビオープン記念 夏のレポート祭り」を開催中ですので、「FeliCa・NFCレポート」にご興味がある方はこの機会にぜひ、購入をご検討いただければ幸いです。