(12)世界最大のICカードチップベンダー、NXPセミコンダクターズ(上)

2010年10月6日8:18

(12)世界最大のICカードチップベンダー、NXPセミコンダクターズ(上)

非接触ICチップの出荷実績で7割以上のシェアを誇るMIFARE
NFCチップの開発と機器搭載でも業界をリード

世界の非接触ICカード市場の7割以上がNXPセミコンダクターズ開発のMIFAREシリーズのICチップで占められている。すでに、世界の50カ国以上、650以上の都市でMIFAREのICチップが採用されている。同社ではNFCチップのライセンス供給とチップの開発・製造も実施。主力製品として、リーダライタ用の「PN512」「PN532」、パソコン向け「PN533」、携帯電話向け「PN544」がある。同社のMIFARE、NFCそれぞれの取り組みをNXPセミコンダクターズジャパン アイデンティフィケーション事業部 マーケティングマネージャーの巴祥平氏に説明してもらった。

累計20億枚以上のカード

2,000万台以上のリーダを出荷

――MIFAREの世界市場の動向について簡単にご説明ください。

NXPセミコンダクターズジャパン アイデンティフィケーション事業部 マーケティングマネージャーの巴祥平氏

巴:世界中で非常に多くのお客様に採用いただいており、累計20億枚以上のカード、2,000万台以上のリーダが市場に出荷されています。非接触カード市場全体もヨーロッパ・アジア、特に中国を中心とした交通分野の成長と北米の決済分野に加え、廉価版チップを搭載したチケッティング分野も成長が続いており、MIFAREは引き続き70%以上の世界シェアを保っています。

――MIFARE製品群に新たな動きはありますか?

巴:昨年から今年にかけて3DES(トリプルDES)の相互認証機能を搭載した廉価版チケッティング用ICのウルトラライトC、3DESとAESを搭載したDESFireEV1、MIFARE クラシックの次世代版として MIFARE 暗号とAESを搭載した MIFAREPlus の3製品をリリースしました。

MIFARE製品ラインアップ

市場ではこれらの製品を使用し、長年にわたり広がってきたMIFAREクラシックからさらなる高セキュリティシステム・3DESもしくはAESへの移行が始まり、またICのハードウェアセキュリティ向上のため、MIFARE PlusとDESFireEV1 はコモンクライテリア(CC)のEAL4+の取得をしました。

今後も交通分野のカードに加えID・電子政府分野においても、電子パスポートから国民IDカード、保険証、運転免許証などアプリケーションの広がりを見せており、その需要に合わせたTypeAベースの高セキュリティ製品をリリースしていきます。

オープンなMIFARE 技術の展開を広げる

国内でも幅広い分野で導入が進む

――各国におけるMIFAREの取り組み状況についてお答えください。

巴:日本ではすでに大きく市場が広がっていますが、接触クレジットと交通分野や電子マネーの非接触アプリケーションを搭載したデュアルインターフェースカード、非接触アプリケーションのモバイル決済が海外でも需要が広がっています。

NXPとしてこれらのMIFAREアプリケーションの広がりに応えるため、STマイクロエレクトロニクス社、ルネサスエレクトロニクス社にMIFAREの金融・モバイル分野でのライセンスを提供しています。これによりNFCと連携した携帯電話のUSIMカードと金融カード上で、柔軟なMIFAREアプリケーションの実装が可能となります。

さらにMIFAREアプリケーションのOTAサービス促進のため、MIFARE4Mobileという、モバイルネットワーク通信事業者(MNO)、TSM(Trusted Services Manager)およびサービスベンダーへ相互接続可能な統一されたプログラミングインターフェースを提供しています。この技術の促進のため、NXP、エリクソン社、ジェムアルト社、Oberthur Technologies社、STマイクロエレクトロニクス社、Venyon社、ビボテック社と業界グループを結成し、SIMカードや携帯電話などNFCに対応したセキュリティデバイスにおけるMIFAREアプリケーションの統一された管理の標準化を進めています。

このようにNXPとしてはあらゆるアプリケーション・形態においてもこのMIFARE技術の促進においてさまざまな協業を行い、今後もオープンなMIFARE 技術の展開を広げていきたいと考えています。

――国内でのMIFAREの採用状況はいかがでしょうか?

MIFAREウルトラライトがバンダイの新型カプセル玩具「データップ SDガンダムガシャポンバトル」に搭載された(NXPのプレスリリースより)

巴:日本では交通・電子マネー分野ではFeliCa、電子政府分野ではTypeBと、MIFAREの需要は押されがちに見えますが、入退室管理、ID・会員カード、アミューズメント・チケッティング分野などでは幅広くMIFAREが採用されています。

PCを中心にしたNFCというMIFAREのインフラも徐々に広がりを見せています。特にMIFAREの強みであるローコストソリューション、ウルトラライトICにおける磁気カードの置き換えやさまざまなアミューズメント機器の組み込みなどで採用されています。また最近では家電製品やあらゆる高付加価値品に組み込んだ認証・真贋判定など、今までICを使用しなかったさまざまなアイデンティフィケーションのアプリケーションを、MIFARE技術を使用して広げていきたいと考えています。

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