増加するキャッシュレス決済の不正被害の防止に向けた対策は? 決済前、決済時、決済後まで継続的な取り組みを

2024年3月24日8:15

一般社団法人日本クレジット協会(JCA)は、2024年通年の不正利用被害額を発表したが、2024年1月~12月のクレジットカード不正利用被害額は、555.0億円(前年の540.9億円から前年比2.6%の増加)、不正利用被害額に占める偽造被害額は5.9億円(同90.3%の増加)、番号盗用被害額は513.5億円(同1.7%の増加)、その他不正利用被害額は35.6億円(同7.6%の増加)となったと発表した。

2023年は過去最悪の被害額だったが、それを更新する過去最悪の被害額となった。同数字はクレジットカード会社からの申告であるため、実際はさらに多い被害が出ている可能性もある。また、国内加盟店において、JCAの数字には表れていない海外発行カードの不正も見受けられる。

2025年3月末までの本人認証サービス「EMV 3-Dセキュア」導入により非対面の不正では一定の効果は出るだろうが、それだけではなく、決済前、決済時、決済後までの継続した対策が重要だ。

そこで、本フォーカスでは、「ペイメント・セキュリティフォーラム2025」、冊子「決済セキュリティのすべて2025」から、キャッシュレス決済サービスのセキュリティ対策を紹介する。

インフィニオン、生体認証決済カード向けソリューション「SECORA™ Pay Bio」が開く未来とはーー?(上)

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