2010年12月17日9:00
中国最大の電話会社チャイナテレコムは、中国銀行(Bank of China)と銀聯(UnionPay)と協業し、非接触のモバイル決済を提供する。
本格展開は浙江省(せっこうしょう)の寧波(ねいは)。寧波は揚子江デルタ地帯の南部に位置し、中国でも有数の景観をもつ港町。中国でもっとも幸せが感じられる都市という称号が与えられている。
このサービスに対応する携帯電話は、チャイナテレコムのCDMAタイプだけ。シンガポールのウオッチデータ(Watchdata Technologies Pvt.)が開発したNFCを利用している。
非接触モバイル決済が使えるのは、寧波のPOS端末2万台と連携した7,000加盟店。すでにこれだけの加盟店で非接触決済が使えるのは驚き。
銀聯は海外展開も視野に入れている。近い将来、世界中のいろいろな国で非接触のモバイル決済ができるようなPOS端末を開発する予定だ。
このサービスを受けるためには、中国銀行のデビットカードをもつ必要がある。このカードがショッピング口座として使われる。
チャイナテレコムは寧波に先立ち、重慶と南京でテストトライアルを実施している。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。