2021年2月22日8:50
人手のルール設定の負荷を軽減し、被害額が顕著に減少
クレディセゾンは、クレジットカード不正使用検知へのAI活用を行っており、不正使用の減少などにつなげている。導入から約2年が経過した2020年7-9月には、カード不正使用被害額が業界全体の平均値よりもかなり低い前年比49.8%を記録。機械学習が進んだことなどが要因と見られ、同社ではAI活用の効果に手応えを感じている。
※「キャッシュレス・セキュリティガイド」より
年々増加する不正への対抗策として
AIの導入が必須と判断
クレディセゾンでは2018年10月、イシュア事業のクレジットカード不正使用検知において、AIの活用を開始した。PKSHA Technology(パークシャテクノロジー:以下、PKSHA)が提供する金融機関向けAIエンジン「PREDICO(プレディコ)for Financial Intelligence」を、同社が従来から活用しているインテリジェント ウェイブの不正使用検知システム「ACEPlus(エースプラス)」に合わせてカスタマイズし、導入した。

クレディセゾンは2017年7月から、PKSHAと連携してカードホルダー向けの自動応答チャットサービスを開始している。この取り組みを通してPKSHAのAI技術の信頼性を確認していることから、不正使用検知においてもPKSHAからの技術提供を受けることを決めたという。