2010年12月24日7:10
「EC決済、EC活用の最新トレンド」~イーブックイニシアティブ ジャパン(2)
PCのユーザーほどアクティブな傾向に
まとめ買いの機能も好評
現在、同社の会員は約40万人。そのうちアクティブユーザーは2~3万人となっている。PCの利用者ほどヘビーユーザーが多く、スマートフォンユーザーはライトな傾向が強い。平均商品単価は300~500円。
「例えば、小説の場合は1日に何冊も読むのは難しいと思いますが、コミックの場合は1日に5~6冊読まれる方もいらっしゃいます。そのため、利用者の購入スパンは非常に速いです」(鈴木氏)
同社にはまとめ買いという機能があり、漫画の全巻を一括で購入することが可能だ。「まとめ買いをしていただくとポイントが5倍付くなどの特典があり、全体の売上の3割を占めるなど非常に好評です」(鈴木氏)
現在、新規の会員数はPCとスマートフォン関連がほぼ同じだ。スマートフォンの割合が急激に高まっているが、「PCからの登録が少なくなっているわけではなく、会員数は堅調に伸びています」と鈴木氏は説明する。全体の割合ではPCが約8割とまだまだ圧倒的に多い。発売するコミックは創業当時から「北斗の拳」がトップだったが、10月にスマートフォンで読むことができる「静かなるドン」が追い抜いた。最近では「海猿」「モリのアサガオ」「マクロス」などが売れ筋だ。
多彩な決済手段を採用
クレジットカードの利用が一番多い
決済手段はクレジットカード、ISP決済(nifty、NECビッグローブ、OCN、So-net)、電子マネー(Edy、WebMoney、BitCash、ちょコム)、楽天銀行と数多くの種別から選択できる。クレジットカード決済に関してはソフトバンク・ペイメント・サービスサービスのシステムを利用しており、同社のサーバで処理が行われる。
会員は、ワンタッチ決済に登録すれば、決済の都度、クレジットカードや楽天銀行のカード番号などを入力する必要がなくなり、さらに便利に利用可能だ。なお、決済手段としてはクレジットカードが一番利用されているという。新たな決済手段の導入に関しては、スマートフォンのユーザーが増えていることもあり、携帯キャリア決済の導入を検討している。
同社では来年以降もスマートフォンユーザーを中心にさらなる売上アップを見込んでおり、業界№1のコミック数を維持しながら会員のニーズに応えていきたいとしている。