2010年12月13日8:20
「EC決済、EC活用の最新トレンド」~ネットマイル(2)
250万人のネットマイル会員を集客
1円単位の少額決済に対応
小口決済サービスを導入するサイト事業者のメリットとしては、ユーザーに新たな決済手段を提供でき、約250万人のネットマイル会員を集客可能な点が挙げられる。また、購入原資となるマイルは、無料で獲得することが可能なため、現金の出費に抵抗のある顧客層を新たに開拓することができるという。サイト事業者のECサイトにおいて1円単位の少額決済に対応することで、購入単価による手数料の変動がないことも魅力となる。
サイトの利用者にとっては、アンケート回答や会員登録、資料請求やポイント交換など、無料参加のキャンペーンで獲得したマイルで決済が行える。また、ネットマイルに登録済みの会員IDで決済できる点、1円相当のマイルから利用することができる点もメリットとして挙げられる。加えて、個人情報を導入サイト側に知らせずに決済が可能だ。
ネットマイル加盟店のメリットとしては、「リワード広告に参加する際に、広告主のサイトにリンクせずにネットマイルのドメイン内で広告参加からポイント付与までが完了します。そのため、ポイント獲得意欲を途中で損なうことなく、広告への高い参加率が期待できます」とネットマイルではコメントしている。
PayPalと連携した理由については、「マイル(ポイント)での決済サービスには、決済金額がユーザーの保有マイル数に満たない場合に機会損失となってしまう、という課題がありました。これを、米国ソーシャルゲーム課金のスタンダードであるPayPalと連携することで対応可能としました。また、PayPalにとってはネットマイルと連携することで、日本でのアカウント数を増加し、利用を促進できるため、両社の強みを活かした相互補完関係が構築できたと考えています」と説明する。なお、今後PayPal以外の決済手段を採用することは現時点で考えていないという。
ネットマイルでは2011年3月末で、導入サイト数30、決済金額5,000万円を目指す。