2010年12月27日7:10
「EC決済、EC活用の最新トレンド」~ファミマ・ドット・コム(2)
ファミマ店頭での受取決済は8割が利用
自社でクレジットカード情報は非保持に
ファミマ.comの大きな特徴としては決済手段も忘れてはならない。現状、決済手段はファミリーマート店頭での受取決済、クレジットカード、代引の3種となる。なかでもファミリーマート店頭での受取決済は、送料・手数料が無料であり、約8割の人が利用しているそうだ。
なお、同社ではセキュリティの観点から自社でクレジットカード番号を保持しておらず、クレジットカード決済の処理は契約する決済代行事業者を介して行っている。
利用者が商品を購入する場合は会員登録が必須となるが、一回、会員登録を行うと次回以降はIDとパスワードのみでログインができる。
利用者の購入単価の平均は6,000~7,000円
開始3年で150万会員が目標
なお、旧サイトでのPCと携帯サイトの利用の比率は、ほぼ半々だったが、新サイトはPCの割合が若干高いという。利用者の購入単価の平均は6,000~7,000円。橋本氏は「売上に関しては旧2サイトの10倍を目指しています。オープン後の初動はかなり大きかったので、この調子で利用者を増やしていきたいと考えています」と笑顔を見せる。
同社では独自のポイント制度を運営し、会員の囲い込みを図る。また、クーポンの配布や会員の特性に応じたHTML方式のメールを配信するなどの施策を検討している。現状は、PCと携帯サイトのみで販売を行っているが、今後はスマートフォンへの対応も行う方針だ。
当面の目標数値は開始3年で150万人会員の獲得だ。旧2サイトには200万人の会員がいたが、運営主体がファミマ・ドット・コム単独となるため、改めて一から会員を募集する形となる。橋本氏は最後に、「会員数は確かに大切ですが、それよりも一人のお客様に如何に多く使っていただけるかを重視していきたい」と力強く語ってくれた。