2021年5月20日18:18
ゼンリンと日立製作所は、長崎市における観光振興による地域活性化につなげることを目的とした観光型MaaSの実証実験に向けて協業を開始した。
同協業を通じ、ゼンリンが2021年度中に長崎市で実施する観光型MaaSの実証実験において中核となる、サービス基盤の開発に両社で取り組む。
同実証実験では、長崎市を訪れる観光客を対象に、ゼンリンの地図情報と、日立のデジタルチケッティングおよび決済機能を組み合わせたアプリを開発し、長崎市の魅力を再発見できる観光ルートの検索から、位置情報に基づく各種交通・観光チケットの購入、決済までをスマートフォンのアプリ上でシームレスに行える、観光型MaaSの実現に取り組む。
同実証実験で得られたデータから効果検証を行い、観光客一人一人に寄り添った新しいサービス基盤を開発し、全国展開を目指す。
同実証実験では、観光客のツアーへの参加や観光施設の入館、商業施設での買い物特典といった、さまざまな観光サービスをアプリから購入できるほか、スマートフォン画面のチケット提示でサービスを利用できる。
さらに、実証実験で得られたデータを基に、ゼンリンが整備を進めている地図データベース「Mobility based Network」と、デジタルチケッティングや決済機能といった日立のLumadaソリューションを組み合わせ、観光客の行動や購買実態を位置情報で可視化することにより、観光客の移動や購入サービスに応じて、経路付近の飲食店や関連するアクティビティのレコメンドをデジタルマップ上で提供するほか、クレジットカード以外の複数の決済手段に対応する、新たなサービス基盤の構築を目指す。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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