2024年3月28日17:01
ゼンリン(福岡県北九州市)と長崎県大村市は、2024年3月22日、ゼンリンが運営する観光型MaaS「STLOCAL」に長崎空港・大村市エリアを追加し、長崎空港のある大村市を起終点とした長崎県の観光周遊活性化を目指して両者で連携していくと発表した。なお、同連携は、2023年3月22日に両者で締結した包括連携協定の取り組みの一環となる。
大村市は、長崎県の空の玄関口である長崎空港、2022年9月23日に開業した西九州新幹線、長崎自動車道の大村ICなど三大高速交通拠点を有し、国内外の重要な交通結節点として大きな役割を担っている。また、日本最初のキリシタン大名の大村純忠が統治していた城下町であったことから、当時をしのばせる歴史的・文化的遺産など、見どころある観光スポットを有するエリアだ。
同連携は、「STLOCAL」を通じて、長崎県を訪れる観光客に大村市の魅力を伝えるコンテンツの提供と周遊コースを提案することにより、大村市での滞在および観光周遊を促進し、観光による地域活性化を目指す。
具体的に、大村市の魅力を十分に発信するため、5つ(長崎空港、大村公園、大村駅、新大村、大村郊外)のマイクロエリア(狭域なエリア)に分割し、周遊観光を楽しんでもらうための歴史・観光情報を提供していく。旅の目的地が長崎市や佐世保市であっても、目的地の前後で大村市に長く立ち寄ってもらえるようなコンテンツを整備する。
また、長崎空港から一番近い「アナザーレンタカー(YTK)」と連携し、それぞれの観光シーンと連動したレンタカーの予約・決済ができる。古民家風体験工房の「のだけ村」でBBQ体験などの予約・決済ができるなど、レンタカーの活用と組み合わせた大村市ならではの観光体験を楽しむことができるという。さらに、大村市は日本初のキリシタン大名である大村純忠によって、キリスト教との縁が深まったエリアだ。キリシタン弾圧の歴史を物語る史跡が数多く存在し、キリシタン巡礼の地としても有名な大村市のキリシタン関連スポットを掲載。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産を巡る前に、大村市を巡礼することで、より知見を広めることにつなげるという。
加えて、大村エリアを楽しむための新しい視点と観光スポットを発掘するため、地域住民の皆様向けにメタ観光ワークショップを開催した。今後、ワークショップで発掘された魅力を集約し、観光コンテンツとして提供してくそうだ(コンテンツは5月以降に公開予定)。