2021年5月25日18:30
三井不動産とパナソニック システムソリューションズ ジャパンは、ウィズコロナ・ポストコロナ時代にも安心して働ける新時代のオフィスビルの実現に向けて、顔認証技術を活用したオフィスビル内でのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している。
その一環として、2021年3月19日から、日本橋室町三井タワーで三井不動産社員を対象とした、顔認証による「複合機の個人認証」と「無人セルフレジ決済」の実証実験を実施している。 非接触やカードレスの利便性が働き方に与える影響を検証し、顔認証技術を活用した新たなサービスの実現に向けて検討をさらに進め、安心・安全かつ利便性の高いオフィス空間を提供していきたいとした。
具体的には、執務室フロアにおいて設置されている複合機の一部とパナソニックの顔認証技術を活用した顔認証機を連携。従来の認証用の個人ICカードは使わず、個人認証を行う。また、三井不動産グループカフェにおいて既設のセルフレジとパナソニックの顔認証技術を活用した決済端末を設置。これにより顔認証による手ぶらでの決済が可能となり、現運用の電子マネー決済と比べて決済操作における所要時間の短縮を目指す。また、支払い内容の本人確認時にタッチレス操作パネルで操作を行うことで非接触かつセキュアな決済方法も検証している。
三井不動産での顔認証技術の活用については、2020年4月より日本橋室町三井タワーで顔認証入退セキュリティ&オフィス可視化システムKPASを本運用しており、今回「複合機の個人認証」と「無人セルフレジ決済」へ同技術の活用範囲を拡大した。さらに、2022年8月末竣工(予定)の「東京ミッドタウン八重洲」では、顔認証をはじめとする最先端技術の導入により首都圏の大規模オフィス初となる「完全タッチレスオフィス」を実現するそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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