2021年6月29日8:30
日本能率協会は、2021年6月23日~25日まで東京ビッグサイトにおいて、「交通インフラWEEK 2021」を開催した。会場ではETC多目的サービスをはじめ、自動車関係のキャッシュレスサービスが展示されていた。
ソニーペイメントサービスが出資するETCソリューションズでは、駐車場など高速道路以外の施設でETC技術を活用して料金支払いなどができるサービス「ETC多目的利用サービス」である、会員登録制の新サービス「ETCX」を紹介した。利用者は、ETCカードとクレジットカードを用いて、予め「ETCX」に会員登録を行ったのち、会員登録時に利用したETCカードを 車載器に挿入することで、ETCX加盟店の施設で自動車に乗ったまま決済が可能だ。イオン銀行、クレディセゾン、トヨタファイナンス、三井住友トラストクラブ、ユーシーカードが発行したカードでサービスを開始し、ジェーシービーも近日追加する。
「ETCX」は、ソニーペイメントサービスの決済システム、メイテツコムの構築・運営技術、OKIが持つETC周辺機器開発能力を活用するとともに、中日本高速道路や三菱プレシジョン、オリエントコーポレーションと「ETCX運営協議会」を組成し、各社が協力してサービスを提供している。駐車場、カーフェリー、ファストフードでの実証実験を経て、4月29日から、新名神高速道路の鈴鹿パーキングエリア(上り線)のピットストップSUZUKAのドラ イブスルーでサービスを開始。7月には伊豆中央道・修善寺道路でもサービスを開始予定だ。
ETCマネジメントサービスでも2022年1月のサービス開始を目指す「ETCパーキング」を紹介した。「ETCパーキング」も車両の入退場管理やキャッシュレスでの決済が可能だが、クレジットカード以外にも電子マネーやQRコード決済との紐づけも可能なサービスとなるそうだ。また、デジタル化/オンライン化された「DX駐車場」でもあることから、駐車場や車両をMaaSの一部に組み込んだ交通サービスの提供も目指すという。例えば、他の駐車場で支払い登録をした人が。自社の駐車場で自動支払いができるアライアンス「Drive Node」を展開する。
リンクは、駐車場向けのカードレスチェックアウトサービスを紹介。同サービスは、入出庫時に車両ナンバーを読み取り、あらかじめダウンロードしたアプリと連携し、登録したクレジットカードを紐づけることで、利用者は駐車場を円滑に出庫できるものだ。利用者の出庫時はBeaconとSMS通知により、カードレス決済対応を利用者に確認する。また、割引などの対応も可能だ。リンクでは、駐車場精算機、システム会社などと連携して商業施設の事業者に提案を行っている。