2021年2月4日8:00
NTTドコモは、同社の取り組みを紹介する「docomo Open House 2021」を2021年2月4日~2月7日(10時~18時)までオンライン上で開催する。3日にはプレス向けの内覧会が行われた。昨年は展示会場で行われていたイベントだが、今年は新型コロナウィルス感染症の影響を受け、オンラインのみで開催する。
「docomo Open House 2021」では、ドコモが開発したAIチャットボットやVirtual Event Platformを利用し、展示会場に足を運ぶ以上に楽しんでもらえる体験を用意したという。Virtual Boothではドコモオリジナル開発のVirtual Event Platform内で、スマートフォンアプリを使って、ドコモ の持つ技術やソリューションの没入体験が可能だ。
「docomo Open House TV」と題した200を超えるドコモおよびパートナーの展示を閲覧できる。また、会期中はセミナーも行われる。
筆者は金融・決済関係の展示を中心にオンライン会場を閲覧した。すでに発表されたソリューションやサービスが中心だったが、今回はいくつか紹介する。
●「すぐあプ」は、ホーム画面やアプリ使用中にスマートフォンを振ることで、設定したアプリが起動できるサービスだ。使用例として、レジで決済アプリをスグに起動することで、焦らずスムーズに支払いが可能だ。
●昨年の「docomo Open House 2021」で話題をさらった「タッチレス決済」は、スマートフォンをポケットやかばんなどに入れていても支払いが可能なサービスで、現在は実証実験段階だ。UWB(Ultra Wide Band)を用いた高精度位置測位で、利用者の位置や行動を正確に把握できる。FeliCaのセキュリティ機構をBluetooth上で利用し、安全な認証を実現するそうだ。
●キャッシュレス決済端末「Anywhere」(A6、A9)は、持ち運びできる端末で対面決済ができる。クレジットカード、QRコード、電子マネー、dポイントといった複数の決済手段に対応している。
●「ドコモ予兆モデル」は、ドコモのビッグデータを活用して利用者1人1人のニーズを予測する技術。端末の機種変更のニーズがある人に対し、最新機種を案内するといった活用ができる。ニーズの高まりを「予兆スコア」というデータにして自動算出。dポイント加盟店などパートナー企業とのマーケティング施策に活用可能だという。
●「スーパー販促プログラム」は、dポイント/d払い利用者のアプリ上にメッセージBOXが表示され、クーポンなどのメッセージにより、加盟店が顧客接点、会員基盤を構築できる。例えば、加盟店は、一度来店した人に何度も来ていただけるおトクな情報を直接配信できる。利用者へは会計後、レシートと一緒に新しいクーポンを渡すことも可能だ。