2021年8月27日10:17
TOUCH TO GO(TTG)とANA FESTAは、2021年8月27日、羽田空港 第2ターミナルB1Fに無人決済システムを活用した「ANA FESTA GO」をオープンした。前日の26日には記者向けの体験会が開催された。
空港初のTTG店舗、ANA Pay等の導入も視野に
1,000円以上購入でANAカード5%割引
「ANA FESTA GO」は、TTG開発の無人決済システムを活用した国内初の空港ギフトショップ(土産店舗) 第1号店となる。TTGでは、5店舗目の無人決済店舗となるが、空港での開店、およびギフトショップとしての展開は初となった。TTG 代表取締役社長 阿久津智紀氏によると、地方を含めた空港での展開加速に向け、重要な取り組みになるという。取り扱いは、菓子やANAオリジナル商品をはじめ、弁当や飲料も含め約100品目となっている。
入店から決済までの流れは既存のTTGの仕組みと同様だ。利用者が店舗に近寄ると、入り口に設置されたセンサーが来店者を察知して、自動的にゲートが開く。利用者が棚から好みの商品を手に取ると、店内に設置された18台のカメラ、センサーが利用者が何を、いくつ手に取ったかを自動で認識する。
支払い時は、決済エリアに立つと手に取った商品がモニターに表示され、利用者はその内容に問題がなければ、交通系電子マネー、クレジットカード、現金で支払いが可能だ。全日空商事 事業創造室 リテール戦略チーム チームリーダー 武井実氏は「QRコード決済を早急に対応して、その中でANA Payも利用できるようにしたい」と構想を述べる。
さらに、今回は無人決済システムでは初となるポイント付与と割引が適用される仕組みとなっている。利用者は決済時にANAマイレージクラブのお客様番号(10桁)を提示すると、100円(税抜)につきANAのマイルを1マイル付与する。また、ANAカードで決済するとANAマイレージクラブ提示分のマイルとは別に、200円(税込)につきANAのマイルを1マイル積算する。さらに、ANAカードで1,000円(税込)以上購入した人は、決済時にANAマイレージクラブお客様番号(10桁)を提示すると、購入金額から5%割り引かれる。
価格帯別の「おすすめランキング」形式を採用
無人決済店舗で従業員の労力を抑える
「ANA FESTA GO」で販売するお土産、お菓子は、価格帯別の「おすすめランキング」形式を採用。ANA FESTA東日本支店支店長 牛尾隆之氏は「羽田空港の中にお店が多数ありますが、和菓子、洋菓子それぞれの売れ筋をベスト10くらいまで販売しています」と説明する。これまでは販売員の説明や試食などで商品の魅力を訴求していたが、ランキングや価格帯で棚を分けることで、来店者の購入につなげるそうだ。空港では、売れ筋商品を求める買い物客が多いため、視覚的にわかりやすい棚の設置にしたという。店舗の設置場所もモノレール改札前で、到着客も多い。また、管内の従業員もいて通行量も多いため、「新型の店舗を見ていただきたい」と牛尾氏は意気込む。入口にゲートが設置しているため、既存の店舗に比べて若干入店率は下がると考えているが、省人化等により収益化は見込めるとしている。
今後は、保安検査場の中、拠点空港なども含め、積極的に無人決済店舗を増やしていきたいとした。今回の店舗は、同日オープンの「ANA FESTA 羽田B1フロアギフト店」の隣にある。そのため、顧客対応、商品の品出しは同店舗のスタッフが担う。また、「ANA FESTA GO」は、東京・池袋と福岡のコールセンターが顧客対応をサポート。店舗内は基本無人で回しており、同面積の店舗の3分の1程の労力となる。
TTG店舗の支払い手段の利用状況は?
依然として現金に根強いニーズ
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