2021年9月7日20:05
JR東日本は、スマートフォンをNFCタグにタッチすることでバスに乗車できるサービスの実証実験を2021年9月16日から開始すると発表した。また、NFCタグによるサービスが受けられる箇所を把握しやすくするため、共通タッチマーク「s-Touch」マークを導入する。
今回の実験は、品川・田町~お台場エリアまでのお台場レインボーバスを運行するkmモビリティサービスの協力を得て、NFC乗車サービスの実証実験を行う。バス車内に設置したNFCタグにJR東日本のMaaSアプリ「Ringo Pass」のNFCリーダーモードでタッチすることで、これまで交通系ICカードの利用ができず現金での利用が中心だった「お台場レインボーバス」において、キャッシュレスでの乗車が可能となる。
利用者は、「Ringo Pass」アプリの地図上に表示されるバス停留所を選び、「タッチで乗車する」を押下する。乗車人数を選択し、「タッチする」ボタンを押すとNFCリーダーモードが起動する。バスの運賃上部にある「Ringo Pass」マークにスマートフォンをタッチすることで、乗務員タブレットへ即座に利用が通知され乗車できるとしている。乗車は事前購入ではなく、車内のNFCタグへのタッチにより初めて利用実績が確定し、その実績に基づいて月に2回「Ringo Pass」に登録したクレジットカードによる決済が行われる。また、交通系ICカードでは難しかった利用者選択による「複数人乗車」を1回のタッチで対応する機能を実現したという。
なお、同実験では支払い手段としてクレジットカードを採用しているが、今後「Ringo Pass」アプリ内におけるモバイルSuica(SF残高)からの決済により、Suicaが使える環境の拡大を目指すという。
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ペイメントナビ編集部
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