JR西日本とソフトバンクが自動運転・隊列走行 BRTの実証実験を実施、2023年に技術確立を想定

2021年9月28日10:55

JR 西日本とソフトバンクは、自動運転と隊列走行技術を用いた BRT(自動運転・隊列走行 BRT)の実証実験を、2021年10月から滋賀県野洲市の専用テスト コースで開始する。9月27日には説明会を行った。

当日は、JR西日本 理事 鉄道本部副本部長 イノベーション本部長 久保田 修司氏が自動運転・隊列走行BRTサービスの目指す姿について紹介した。

JR西日本は、さらなる安全と安定輸送の追求、魅力的なエリア創出の一役を担う鉄道・交通サービスの提供、持続可能な鉄道・交通システムの構築を目指している。

 

今回の実証実験では、専⽤道の利点を⽣かした、安全性、定時性、速達性 と、⾃動運転・隊列⾛⾏の早期実現を目指す。隊列走行により、需要に応じた柔軟な輸送量を確保していきたいとした。さらに、他の交通手段と連携した一体的でフラットな(段差の少ない)交通網を実現させるという。加えて、今後の少子化による運転手の担い手不足の解消、シンプルな設備によるローコストなモビリティサービスを目指す。コンセプト動画では、電子決済でシンプルな乗車体験を提供すると紹介されている。

実証実験では、ソフトバンクがプロジェクトマネジメントを担い、先進モビリティ、BOLDLY(ボードリー)、日本信号が協力する。また、滋賀県野洲市冨波乙に専⽤テストコースを設置。総⾯積が約22,800㎡ 、コース総延⻑が約1.1km ・直線最⻑約600mとなる。

実験については、ソフトバンク 執行役員 法人事業統括付 鉄道・公共事業推進本部長清水 繁宏氏が紹介した。実証実験は、小型、大型、連接バスの3種類を用意。主な機能として、①LiDARセンサ(カメラ 前⽅対象物の距離および形状を識別するための機器)、 ②ステレオカメラ(前⽅対象物の距離、形状、および、⽩線を識別するためのカメラ)、③LiDARセンサ(ミリ波センサ 前⽅対象物の距離を識別するための機器)、④GNSSアンテナ(衛星測位のために、みちびき等の衛星信号を受信するためのアンテナ )、⑤カメラ(⾞両の側⾯付近の対象物を識別するためのカメラ)⑥磁気センサ、RFIDリーダ(路⾯設置の磁⽯の位置、および、RFIDタグ情報を読み取る機器)、を使用している。各機能の技術の掛け合わせで安全な走行を目指す。隊列の車間は走行時10~20m、停車時1~3mとなる。車間距離センシング は、ミリ波レーダ、3D LiDAR、カメラで実施。さらに、走行区間が異なる車両を組合せ、解除することでさまざまな需要に対応するそうだ。

例えば、異なる車両での実験として、①予め駐車場で隊列形成し、始発駅に到着、②お客様乗車後、小型バスが先頭で、隊列走行、③合流駅で、支線からの車両到着後、隊列形成、④合流駅からは、3台で隊列走行、⑤分岐駅に到着し、隊列形成を変更、⑥行先が異なる車両が、単車(1台)で出発、⑦大型バスが先頭で、本線を継続して隊列走行、といったことを検証する。

確認する運転術は、①⾃⼰位置推定技術(⾛⾏路)、②GNSSによる障害物検知(⾛⾏路)、③3D LiDAR、ミリ波センサ、 カメラにより前方の障害物を検知する駅・停⾞場での正着制御(駅・停⾞場)、 ④⾃動的な⼊出庫と隊列組成・解除(駐⾞場)、 ⑤単⼀⾞線でのすれ違い制御(交互通⾏ポイント)、⑥専⽤道と⼀般道との交差部を想定した信号・踏切等制御(クロスポイント)となる。加えて、自動運転・隊列走行BRTの統括制御機能も検証する。

今後の社会実装に向けては、2022 年春頃に3種類の自動運転車両を用いた隊列走行の試験開始、2022年夏頃に乗降場への正着制御や車両の遠隔コントロールなどの運用面の試験開始、2023年に専用テストコースでの自動運転・隊列走行(先頭車:ドライバー同乗、後続車:無人運転)に関する技術確立が目標となるそうだ。2020年代半ばには、地域事業者や関係省庁との社会実装を目指す。

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