UKCAマーキング概要解説 ~CEマーキングからの変更点及びUKCAマーキング取得についての概要解説~【テュフズードジャパン】

2021年11月11日8:00

テュフズードジャパンの技術解説の連載。今回は、CEマーキングからの変更点及びUKCA(UK Conformity Assessed)マーキング取得についての概要を説明してもらった。

記事のポイント!
①英国はCEマークに代わり新たにUKCAを導入
②英国への製品輸入には2023年1月1日以降は UKCAマークが必要に
③CEマークは技術文書の作成をもってEU適合宣言を実施
④CEマークを必要としていたほとんどの製品が対象に
⑤CEマークとUKCAの違いは?
⑥英国適合宣言書と技術文書が必要に
⑦今後に向けては?

UKCAマーキングの導入

2020年1月31日に英国はEUを離脱したことに伴い、それまで運用していたCEマークに代わり、新たにUKCA(UK Conformity Assessed)マークを導入することとなった。

2021年10月現在では、CEマーキングからの移行期間の最中であるが、これは英国政府が当初2021年8月24日に予定していたUKCAマークの移行期間を1年間延長し、2022年12月31日までとしたためである。

これにより、2022年末までは従来と同じく CEマーク で輸入が継続できることとなったが、英国に製品を輸入するためには、2023年1月1日以降は UKCAマークが必要となる。

本稿では、UKCAマーキングの本格運用を直前に控え、当マーキングの概要について、欧州の第三者認証機関(Notified Body)の一つであるテュフズード(本社:ドイツ)の日本法人テュフズードジャパンが解説する1)。

CEマーキングについて

UKCAマーキングはCEマーキングの運用を多く踏襲しているため、まずCEマーキングの概要を説明する。

CEマークとは、EU圏向けに供給される一部製品に関して要求されるマーキングであり、製品が適用される設計に関する要求事項を満たしていることを示すものである。

CEマークはEU加盟国方により要求されており、自己宣言もしくは第三者認証機関(Notified Body)による適合性評価を実施した上で、技術文書の作成をもってEU適合宣言(EU Declaration of Conformity)が実施される。2)

UKCAマーキングの対象について

UKCA(UK Conformity Assessment)マークは、Great Britain(イングランド、ウェールズ、スコットランド)において、市場に出される特定の製品に対して必要となる新しい英国製品マークであり、以前CEマークを必要としていたほとんどの製品を対象としている。
基本的な要求内容はCEマークとほぼ同じであり、英国においてCEマークを代替するものである(北アイルランドは若干異なる)。

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