楽天と東急が「Rakuten Fashion」のOMOストアを渋谷スクランブルスクエアにオープン、合弁会社はビッグデータ活用で成果

2021年11月12日13:56

楽天グループ、東急、および両社が設立した楽天東急プランニングの三社は、2021年11月11日、渋谷スクランブルスクエアに、 楽天が運営するファッション通販サイト「Rakuten Fashion」のOMO型のポップアップストアをオープンした。店舗ではさまざまなブランドの商品を手にとって見ることができる。利用者は、商品のQRコード等から「Rakuten Fashion」のサイトに遷移し、オンラインで商品を購入して、自宅で受け取ることが可能だ。11月12日は、記者向けの説明会も行われ、楽天東急プランニングのこれまでの取り組みについても紹介した。

渋谷スクランブルスクエアの5階に期間限定でオープン

マーケティングデータから商品選定
店舗で商品を見てQRコードでオンラインに誘導

「Rakuten Fashion」のOMO型のポップアップストアでは、「Rakuten Fashion」から厳選した約30ブランドの「ニット」や「コート」などの秋冬ウィメンズアイテム約180点を展示・販売している。ブランドなどは区分けせず商品を設置した。11月11日~20日までは「2番手ニット」、11月21日~12月1日までは「次の私の定番コート」をテーマに展示している。

OMO型のポップアップストア特設ページ

楽天東急プランニング 代表取締役社長 笠原和彦氏によると、今回のストアはPoC(実地検証)の位置づけとなるそうだ。20~30代の女性をターゲットに販売商品を選定した。

楽天東急プランニング 代表取締役社長 笠原和彦氏

店舗の商品は、「Rakuten Fashion」のマーケティングデータを参考に、顧客層の関心に即した特集テーマを決定した。その中から、トレンドに沿った商品を選定し、スタイリストがデータを基に最終選定している。

利用者は、事前にオンラインで商品をチェックし、気になった商品を事前に試着したり、色合いを見ることが可能だ。店内の各商品にはQRコードの付いたタグを設置。利用者はその場でタグを読み取って購入することが可能だ。また、タグは持ち帰ることができるため、自宅などから購入できる。今回は店舗での商品は販売せず、オンライン購入限定となっている。さらに、スタイリングの提案など、豊富な知識を持つ東急百貨店スタッフによる接客を受けることが可能だ。

タグは持ち帰ることもできる

楽天IDと位置情報活用のOMOマーケティングを予定
オン・オフ融合の快適な顧客体験提供を目指す

来店施策には、「楽天ポイント」を活用している。利用者は2回の来店エントリーが可能で、1回の来店ごとに200ポイント、最大400ポイントを獲得することが可能だ。また、3,000円以上(税込)の買い物で使える500円オフクーポンを取得できる。

楽天ポイントを活用した来店施策

さらに、楽天IDと位置情報を活用したOMOマーケティングを予定している。楽天グループ 執行役員 コマースカンパニー ヴァイスプレジデント 松村亮氏によると、「楽天チェック」によるポイント付与を想定しているとのこと。

楽天グループ 執行役員 コマースカンパニー ヴァイスプレジデント 松村亮氏

東急百貨店 常務執行役員 石原一也氏は、今回の取り組みによりオンラインとオフラインの両チャネルを活用した快適な購買体験を提供する目的があるとした。ネットに強い楽天、交通や店舗などでのリアルの接点を持つ東急の強みを融合し、『新たな購買体験』を演出していく方針だ。また、OMOで各チャネルにおける課題を補完し合うことも目的となる。

東急百貨店 常務執行役員 石原一也氏

東急ストアで楽天ポイントの売り上げ効果が表れる
ビッグデータ活用の販促施策で成果

なお、楽天と東急は、双方で蓄積するオンラインとオフラインのデータを活用したソリューションの企画会社として楽天東急プランニングを2020年7月に設立している。東急百貨店は楽天市場に第一号で出店。また、楽天グループの本社が二子玉川にあることもあり、親密な関係を築いている。

東急では、2019年8月に二子玉川東急フードショ―で楽天ポイントカードを導入。2020年9月には東急ストア、同10月に東急百貨店、同11月に東急ホテルズ、2021年2月には東急のショッピングセンターで楽天の決済・ポイントサービスを順次導入してきた。

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