2022年4月28日16:10
Datachainは、ジェーシービー(JCB)と複数のデジタル通貨を交換するPVP決済の検証に成功したと発表した。また、これを受け、実証実験のコンセプトを整理し、次世代金融における相互運用性の実現に関するコンセプトペーパーを発行したという。
DatachainはJCBと「デジタル通貨交換基盤」構築を見据え、異種ブロックチェーン間の相互接続に関する実証実験に取り組んできた。これらを通して、ステーブルコインや中央銀行デジタル通貨、地域通貨等など、国内外の多種多様なデジタル通貨が店舗等での決済に活用できるよう、デジタル通貨の同時交換(PVP決済)の実現を目指している。
同実証実験において、デジタル通貨交換基盤の構築により、Hyperledger FabricとTendermintという異なるブロックチェーン上のデジタル通貨のPVP決済を、第三者の信頼に依存することなく実現することに成功したそうだ。
同デジタル通貨交換基盤の構築には、検証を代替するモジュールであるIBC Proxy、各検証モジュールとしてHyperledger Lab YUI、各ブロックチェーンとハブ間の通信プロトコルにIBC、クロスチェーン取引(ブロックチェーンをまたいだ複数の取引の同時実行)にCross Frameworkをそれぞれ用いている。
そして、これらの実証実験の成果を整理し、コンセプトペーパーという形で公開している。同コンセプトペーパー「次世代金融における相互運用性の実現 – 複数デジタル通貨間における安全で効率的な決済 -」では、デジタル通貨交換基盤を主要なユースケースとして、 相互運用性(インターオペラビリティ)の実現手法について提案・整理を行った。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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