2022年6月3日8:00
DATAFLUCTが「becoz wallet」リリース、クレディセゾンとデジタルカード発行
JAXA(宇宙航空研究開発機構)発のスタートアップ企業で、データサイエンスを活用した企業と社会の課題解決に取り組むDATAFLUCT(データフラクト:東京、久米村隼人社長)は、〝環境価値〟の流通でカーボンニュートラルエコノミーの実現を目指す脱炭素事業群「becoz」より、個人のCO2排出量の可視化・オフセットが可能な『becoz wallet(ビコーズウォレット)』のVersion1.0を2022年6月2日から提供を開始すると発表した。クレディセゾンはデータフラクトと提携し、決済データからCO2排出量を可視化できる国内発のクレジットカード『SAISON CARD Digital for becoz』を発行すると発表した。(ライター:小島清利)
スウェーデンのドコノミーと提携し、事業を開発
購買者を中心にカーボンゼロの社会の実現を目指す
データフラクトは2021年7月にスウェーデンのインパクトテック企業・ドコノミーと提携契約を締結し、「消費活動×カーボンニュートラル」をテーマに事業開発を進めてきた。また、クレディセゾンと業務提携契約を締結し、カーボンニュートラル視点のクレジットカード事業の共同展開に向けて検討を進めてきた。
この日の記者会見には、DATAFLUCT代表取締役の久米村隼人氏とクレディセゾン代表取締役(兼)社長執行役員COOの水野克己氏、さらに、『becoz wallet』の取り組みに賛同しているウェイストボックス代表取締役の鈴木修一郎氏が出席し、新サービスリリースの狙いなどを明らかにするとともに、トークセッションでは、日本社会に環境価値を定着させるための取り組みなどについて意見を交わした。
久米村氏は「日本社会も総論賛成で環境意識は高まっているが、個人としては、何をすればいいのかわからず、戸惑っている状態だと思います。環境価値への貢献を可視化・支援するプラットフォームであるbecozを普及させることで、若者を中心に環境価値の高さを誇らしく思うような文化を浸透させていきたいです」と意欲を示した。「becoz」のネーミングは、「購買者を中心にカーボンゼロの状態になる社会の実現を目指す」という意味を込めているという。
気候変動に配慮したライフスタイルを選択可能に
「SAISON CARD Digitai for becoz」が登場
「becoz」の個人向けサービス第一弾として発表する『becoz wallet』は、気候変動に配慮したライフスタイルを選択したいと考える生活者のニーズを叶えるサービスだ。日本では、個人が気候変動に対してできるアクションが少なく、その取り組みも数値として可視化できていない。多数のデータ活用事業を行うデータフラクトの技術と知見を活用し、個人が「1.5度目標」を満たすライフスタイルの選択を後押しすることを目指して、開発した。
また、このサービスは、クレディセゾンと同日より提携発行する気候変動対策コンセプトのクレジットカード『SAISON CARD Digitai for becoz』との連携が可能だ。日々の生活の中でカード決済で買い物をしているだけで、CO2削減量がわかる仕組み。デジタルカードを専用アプリ上に発行し、プラスチックカードを発行しないのも特徴だ。水野氏は「決済データに基づき、CO2排出量を可視化できるクレジットカードの発行は国内初の取り組みとなる。このサービスの提供を通して、個人の生活に環境価値という新しい判断基準を提案し、カーボンニュートラルなライフスタイルを送りたいと考えている生活者を支援していきたいです」との考えを示した。
CO2排出を測る家計簿を意識
企業は消費者が環境に良い行動をできる選択肢を
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