2022年6月8日20:44
三井住友カード、SMBC ファイナンスサービス(SMBCFS)、SMBCコンシューマーファイナンス(SMBCCF)および、SMBCモビットは、決済・ファイナンス領域におけるグループ会社の再編を実施することを決定したと発表した。
三井住友カードは子会社であるSMBCFSを2024年4月を目途に、三井住友カードを存続会社として合併する。2019年4月に三井住友カードがSMBCFSを100%子会社化して以降、両社において、組織統合やレポートラインの一本化、2021年4月にはSMBC豊洲ビルに本社機能を集約する等、実質一体運営を進めてきた。一方、国内のキャッシュレス決済市場は、クレジットカードが牽引し堅調に拡大している。また、今後も引き続き拡大基調が続くことが見込まれる。
このような環境下、三井住友カードおよびSMBCFSは、消費者及び事業者双方のさまざまな決済ニーズに対応するために、総力を結集してSMBCグループのキャッシュレス決済戦略を進めてきたというが、このほど企業としての総合力を高め、その取り組みを加速するため、名実ともに一体化することとした。
合併を機に、SMBCFSの利用者への三井住友カードの決済サービスの提供のさらなる推進や信販事業の抜本的なデジタル化等、統合のシナジーを追求していく。また、統一した人事制度を整備し、従業員一人ひとりが持つ活力を最大限に引き出し、筋肉質でスピード感のある会社運営を実現していくそうだ。
三井住友カードは、SMBCCFの子会社であるSMBC モビットを2023年7月を目途に、三井住友カードを存続会社として合併する。
SMBCグループのリテールファイナンスは、これまで銀行カードローン・消費者金融を中心に利用者の幅広いローンニーズに応えてきたというが、国内キャッシュレス市場の成長とともに今後も拡大が見込まれる利用者の買い物に伴う決済起点のファイナンスニーズへの対応を強化するため、三井住友カードとSMBCモビットを合併することとした。
ローンブランドについては、合併後も引き続き「SMBC モビット」を活用し、既存のSMBCモビットブランドでのカードローン事業を維持・強化していく。加えて、合併を機にSMBCモビットのブランドイメージや知名度、消費者金融として培ってきた商品性、ノウハウ等、グループリソースをフル活用して、拡大が見込まれる決済起点のファイナンスニーズに応える体制を構築していくとともに、ローン商品の利便性を高めて、より多くの人に利用してもらえるよう取り組んでいくそうだ。
また、同再編にあわせて、SMBCグループにおけるリテール債権回収業務の効率化等を目的に、傘下のサービサーの再編を行う。再編内容の詳細については今後検討していく。
再編後の新会社の社名は、引き続き「三井住友カード」となる。再編後、三井住友カードは、クレジットカードを中心とするカードビジネス、ショッピングリボやカードローン等のファイナンスビジネス、ショッピングクレジットやオートローン等の信販ビジネス、代金回収サービスやファクタリングサービス等のトランザクションビジネスといった幅広い決済・ファイナンスビジネスを展開することになる。