2022年7月12日11:52
凸版印刷は、農産物の生産者と、宿泊施設や介護施設、飲食店など地域の顧客を専用のアプリ上でつなぎ、生産情報と需要情報をマッチングするプラットフォーム「ジモノミッケ!」を開発したと発表した。
凸版印刷は、同プラットフォームのユーザビリティと事業性を検証する実証実験を、7月11日から福島県会津若松市とその近隣地域で実施。同実証実験には、農産物生産者30社と、 宿泊施設、介護施設、飲食店、食品加工業者、小売店など30社が参加する。
同実証実験は、一般社団法人AiCT(アイクト)コンソーシアム(福島県会津若松市)「食・農業ワーキンググループ」の活動の一環として行われるもので、凸版印刷は「地域内流通DXとフードロス削減による農業再活性化プロジェクト」の責任事業者を務めている。デジタル技術の導入を進める自治体を国が支援する「デジタル田園都市国家構想推進交付金(デジタル実装タイプTYPE3)」の配分先として採択された会津若松市において、凸版印刷は、地域内流通DXの実装を通じて、生産者・実需者・地域が一体となった地産地消型の「食・農業」の実現を推進するそうだ。
「ジモノミッケ!」により、生産者は「供給(サプライ)情報」、実需者は「需要(デマンド)情報」をPCやスマートフォンから少ないアクションで登録ができるという。また、 「入札」(デマンド情報への生産者からのリアクション)や「落札」(サプライ情報への実需者からのリアクション)などマッチングの状況はリアルタイムで確認できる。
マッチング後は、指定日時に専任の配達員が生産者の軒下で農産物を集荷し、AIルーティング機能により算出された最適なルートを通って実需者に納品する。無線通信タグを貼付したコンテナによるトレーサビリティ・温度管理ができる仕組みを導入し、安全な物流体制を構築するそうだ。
そのほか、生産者と実需者がそれぞれ入力したデータをもとに、最適な取引相手を自動的にマッチングする機能を開発中だ。今後は、都市OSを介したデジタル地域通貨との連携により、現金化までのタイムラグを解消し、決済の可視化、最適化を実現する機能を用意していく。
凸版印刷は、 「ジモノミッケ!」
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ペイメントナビ編集部
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