2022年7月28日7:10
STマイクロエレクトロニクス(ST)は、新しい車載用システム・オン・チップ(SoC)「STSAFE-VJ100-CCC」を発表した。
自動車用デジタル・キーは、自動車のセキュリティ強化に加え、使用者権限のカスタマイズとセキュリティの両立など、自動車オーナーの利便性向上につながるという。カー・シェアリング、車両管理、レンタカーなどにおいて、鍵の発行、使用状況の管理、車両の入出庫やサービス時のアクセスを簡略化する。
STSAFE-VJ100-CCCは、STの最新の車載用セキュア・エレメントをベースに、Giesecke+Devrient(G+D)と協力して開発した。Car Connectivity Consortium(CCC)の最新規格であるDigital Key Release 3.0に準拠し、現在利用可能な高セキュリティと保護機能を提供するそうだ。
なお、STの車載用SoC「STSAFE-VJ100-CCC」は、CC EAL6+および車載規格のグレード2に準拠したセキュア・マイクロコントローラ「ST33K-A」をベースとし、Javaカード・アプリケーションを内蔵している。同製品は、認証情報などの機密情報を保存し、暗号化処理を実行して、CCC Digital Key Release 3のユース・ケース(オーナーのペアリング、鍵の共有、鍵の終了 / 削除処理など)における要件に対応する。これにより、自動車用デジタル・キー・ソリューション構築に貢献する堅牢な基盤技術を提供するそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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