PayPay連結化でコマースと金融のシナジー強化、PayPayカードは将来的に楽天カードを超える存在を目指す

2022年8月4日9:00

Zホールディングスは、2022年8月3日に2022年度 第1四半期決算説明会を開催した。コマース事業では、PayPayとのクロスユースを促進することで、「Yahoo!ショッピング」の購入者数を2倍にすることを掲げた。また、コマースと金融のシナジーでは楽天グループが先行しているが、中期目標として「PayPayカード」の会員数を3倍にするとともに、将来的には楽天カードを超える成長を目指していきたいとした。また、「MySmartStore」によりPayPayを導入する小規模店舗のEC化も強化するそうだ。

LINE広告は2桁成長を維持
コマース事業を中心に約100億円の戦略投資

Zホールディングスの2022年の売上収益は3,905億円(YoY +4.6%)、調整後EBITDAは865億円(YoY +0.2%)と増収増益となった。いずれも第1四半期としては過去最高となっている。

中でもLINE広告は2桁成長を維持するなど堅調だった。戦略投資実績として、第1四半期は、コマース事業を中心に約100億円の戦略投資を実施。また、PayPayの連結子会社化により、販促効率が高まる。PayPayカードは一体運営による販促効率化が高まると見込まれているので、第1四半期はPayPayカードの追加投資は執行していない。

セグメント別にみると、同社のタッチポイントの強みとして、①豊富なタッチポイント・コンバージョンポイントから得られるファーストパーティーデータ、②タッチポイントとしてディスプレイに加え、検索サービスを保有、③同社のユニークなアセットであり、ストック型の商材であるLINE公式アカウント、という独自の優位性を挙げた。

LINE 公式アカウントとのサービス連携施策としては、Yahoo!ショッピング、PayPayモール出店ストアへのクロスセルは順調に進捗している。友だち登録者数も順調に伸びている。 今後は、Yahoo!ショッピングの成功を横展開して、PayPayや飲食予約などの決済取扱高、来店予約数の最大化により、アクティブユーザーの積み上げを行う。

アカウント広告は、LINE公式アカウントの新規顧客獲得と大手顧客の配信数増により、20%を超える成長を達成した。ディスプレイ広告は景況感の影響は受けたが273億円(YoY+9.2%)で着地した。ヤフーの検索

広告は、旅行業の需要回復で堅調に推移。一方、ディスプレイ広告は、予約型広告の需要が弱含みのため、昨年同水準で着地した。

新生Yahoo!ショッピングが始動へ
「PayPayあと払い」導入でPayPay取扱高は高成長

コマース事業では、Yahoo!ショッピングの取扱高はeコマース革命以降5倍に成長した。ヤフーでは、Yahoo!ショッピングとPayPayモールの2つのサービスを展開していたが、2022年10月には2つを統合した新生Yahoo!ショッピングが始動する。新ストア向けプランのプロモーションパッケージでは3%の売り上げ収益を確保。「Yahoo!ショッピング」内出面優遇 、販促活動支援、専用ヘルプデスクといった優良店に限定した追加特典の提供により、優良配送比率が高まる設計となるそうだ。

コマース取扱高は、22年度第1四半期より、海外ECの取扱高を追加している。経済再開によるトラベルの回復と、海外ECの高い成長等により、9,895億円(YoY+15.1%)の着地となった。また、国内はショッピング・リユース事業が堅調に推移し、国内物販系取扱高は、7,316億円(YoY+5.9%)となった。

決済・金融事業は、「PayPayあと払い」の導入で決済取扱高は高成長となっている。PayPayカードの取扱高やPayPay銀行の預金残高も堅調に推移した。また、LINE証券の口座数やLINEポケットマネーのローン残高は、LINEを通じて金融ニーズを取り組み、タイ、台湾の事業も成長している。

2022年度の連結業績予想として、 PayPayの連結子会社化は、期初に織り込んでいなかった減益要因だが、通期調整後EBITDAは3,315~3,400億円を目指す。

PayPayの連結子会社化は重要な成長戦略
PayPayのアクワイアリングはPayPayカードが担う

PayPay連結子会社化については、7月27日に投資家向けに説明したが、今回の決算説明会では時間を割いて詳細に説明した。Zホールディングス 代表取締役社長Co-CEO(共同最高経営責任者)川邊 健太郎氏は「PayPayの連結子会社化は当社にとって重要な成長戦略の1つ」と強調した。グループサービスも含め相互の結びつきを強化するそうだ。

連結化にあたり、同社とソフトバンクの中間持株会社を共同経営する。中間持株会社がPayPayの株式を57.9%取得。PayPayのアクワイアリングはPayPayカードに移管し、ヤフーからPayPayの直下に移管する。これによりPayPayの決済・金融事業の成長を最大化させる狙いだ。

PayPayは、サービス開始から爆発的な成長をしてきた。累計登録者は4,865万人を突破し、決済取扱高は4.9兆円、決済回数は32.4億円となっている。決済取扱高と決済回数は市場全体の3分の2を占め、圧倒的な地位を確立した。

PayPayはマネタイズフェーズに移行しており、連結化によって加盟店サービスの「2階」・金融サービスの「3階」建てをさらに拡大させる。すでに、加盟店獲得費を除けば黒字化できる状況にあるという。

LINE、ヤフー、PayPayの3つのID連携率を80%に
Yahoo!ショッピングの年間購入者2倍に

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