2022年9月25日7:00
ジャンボフェリーは、2022年10月22日から、新船「あおい」の就航に合わせ、「QRコード」 を利用したチケットレスの乗船システム「QRスマート乗船」の運用を開始すると発表した。
同システムの開発は、富士通四国インフォテックおよびデンソーウェーブが担当した。改札に加え、指定席エリアの入退室、個室の入退室の管理を、全てスマホ表示のQRコードで管理するシステムは、旅客船としては日本で初めてとなるそうだ。
現行のネット予約には、乗船予約の機能しかなく、座席指定や決済の機能は備わっていないという。このため、「指定席の予約」は電話オペレータが、「決済・発券・個室キーの受渡し」は窓口オペレータが、そして「改札と検札」は船内の係員が、それぞれ行っている。
現行船は、指定席、個室、ツーリストの3種類の有料席を備えているが、近年は有料席の利用が増え、電話・窓口・船内の業務が増大しつつあった。こうした中、多様なニーズに応えるため合計11種類の有料席を備えた新船「あおい」を導入するにあたって、ITを活用した各種手続きのセルフサービス化と有人業務の負担軽減が喫緊の課題となっていた。
今回の導入により、電話・窓口業務の負荷が軽減できるという。また、発券するチケットにQRコードを使用し、改札口にはQRリーダーを、有料エリアにはQRゲートを、個室にはQRオートロックをそれぞれ設置することによる、改札・検札に係る船内業務の負荷も軽減できる。さらに、利用者はネットで好きな座席を自由に選べる、窓口に並ぶことなく直接改札口から乗船できる、有料席エリアのセキュリティが向上することによる、利便性や快適性の大幅な向上が期待できるとした。
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ペイメントナビ編集部
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