2022年11月14日8:30
ソフトバンクロボティクスは、2022年10月18日に「新プロダクト・戦略発表会」を開催し、「ロボットインテグレーター(RI)」としてのビジネス戦略を発表した。同社では、ロボット界のAmazonのような存在を目指すという。
3つのサービスを展開
清掃や配膳ロボで実績
2014年設立のソフトバンクロボティクスでは、人型ロボット「Pepper」をはじめ、清掃ロボット、配膳・運搬ロボットの販売、物流自動化事業などの事業を展開している。人型ロボット 「Pepper」の累計販売数は2万台を突破し、国内の接客数は年間500万回以上、学校や塾、プログラミング教室といった教育施設へ1,300以上の導入実績がある。
2018年から開始した清掃ロボットは、これまで約2万台を出荷しており、床清掃走行距離600万kmとなっている。2021年には配膳・運搬ロボット事業開始。導入ブランド300以上、配膳回数4,700万回の実績がある。2022年9月には、千葉県市川市に物流施設「SoftBank Robotics Logistics Innovation Lab」オープンした。
2021年にはアイリスオーヤマと業務提携を開始し、これによりロボットの販売が順調に進み、業務用屋内サービスロボットとしてグローバルNo.1だとした。
同社では、サービスロボットとしての知見とロボット稼働データ、そして70カ国で導入されているネットワークを持っており、ロボット導入を検討する事業者、ロボット開発メーカーへ総合的にサービスを提供する「ロボットインテグレーター(RI)」としてのビジネスを展開する。具体的には、①導入事業者向けのロボット導入のコンサルティング&アウトソーシング、②メーカー向けに新たなサービスロボットの開発・量産・保守サポート、③世界のロボットビジネスの最適化を促進する独自データプラットフォームの立ち上げ、という3つのサービスを行う。
RIは、物理的なサービス業界(ファシリティマネ ジメント業界、飲食業界、物流業界等)が対象となる。また、ロボット、センサーと人を業務にあわせて統合する。最適なロボットと他システムを組み合わせロボットトランスフォーメーション(RX)を行うためには、RIが必要だとした。
ソフトバンクロボティクスでは、くうかんグループのSmartBX(スマートビーエックス)に出資して、合弁会社となったSmartBXを設立した。ロボット清掃を提案しているが、3カ月で30施設を受注しており、コンペの勝率は100%となっている。世界最大600万km(地球150周)の床清掃データを活用して、床清掃を最適化している。例えば、清掃の70%を占めるトイレ清掃・ゴミ捨てといった作業を最適化して、30%のコストダウン、60%のクレーム減少といった成果を生んだ事例もある。
また、配膳ロボは、300以上のブランドで活用されているが、新たにGaussian Robotics社製の中型オールラウンダー「Delivery X1 Pro」「Delivery X1 Standard」を追加する。Delivery X1は、名古屋プリンスホテル スカイタワーのブッフェレストランでの下膳効率向上を目的に導入が決定している。
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