2022年11月28日7:40
三菱 UFJ フィナンシャル・グループ(MUFG)および三菱 UFJ 銀行は、このほど、同行の連結子会社であるタイ王国の大手商業銀行 Bank of Ayudhya Public Company Limited(アユタヤ銀行)、同行の連結子会社であるインドネシアの PT.Adira Dinamika Multi Finance(ADMF)および同行を通じ、Home Credit 社(HC)の子会社である HC Consumer Finance Philippines, Inc.(HCフィリピン)の全株式および PT Home Credit Indonesia(HC インドネシア)の株式 85.0%を取得することを決定した。関係当局の承認などを前提に、2023 年中を目途に株式を取得する予定であり、同取得にかかる金額は総額 596 百万ユーロ(約 870 億円)を見込んでいる。
チェコにて設立され、オランダに本社を置くHCは、POSローンを中心に個人ローン事業を展開するコンシューマーファイナンスカンパニーだ。利用者はローンの申請から実行、返済までの全プロセスをアプリ上で完結することが可能だ。また、社内外のさまざまなデータの活用と独自の審査モデルにより、精度高くスピーディな審査が出来る点にも強みを有するという。
中でもHCフィリピン、HCインドネシアのアプリダウンロード数は両国計20百万件、累計貸出顧客数は13百万人に達し、それぞれ各国のPOSローン市場シェアでは首位に位置しているとした。MUFGは、フィリピン・インドネシアで、同行持分法適用会社のSecurity Bank Corporationおよび連結子会社のPT Bank Danamon Indonesia Tbk(ダナモン銀行)への出資を通じ、現地コンシューマーファイナンス市場に一定のプレゼンスをすでに有しているが、同取得を通じて両国リテール事業のさらなる強化・拡大を図っていきたいとした。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト