セブン-イレブン、レジ待ち時間0分の「セブンスマホレジ」導入店舗を拡大

2023年3月6日8:00

スマホで購入する商品のバーコードを読み取り、決済まで完了

セブン-イレブン・ジャパンは、決済サービスの拡充を通じた顧客利便性の向上を目指し、2022年12月15日から順次、全国のセブン-イレブン51店舗に「セブンスマホレジ」の導入を拡大している。

スマホのみで決済が完了
店舗の省力化を実現

「セブンスマホレジ」は、レジに並ばずに顧客自身のスマートフォンのみで決済を完了。店舗での買い物を、“スピーディー”かつ“非接触・非対面”で行うことが可能になる。

利用者は、店頭でアプリを起動し、「入店QR」を読み取る。購入する
商品のバーコードを読み取り、購入内容を確認して決済。決済完了後、「退店QR」を読み取る、もしくはスマホに表示されたQR を専用リーダーにかざして、終了する(店舗により、対応方法が異なる)

セブン-イレブン・ジャパンでは「セブン-イレブンを利用いただくあらゆるお客様の利便性向上を目指す中で、『レジ待ち時間の削減』につながる決済手段としてセブンスマホレジの開発・普及を進めています。また、セブンスマホレジを通じて、お客様に新しい決済手段のかたち、新しいお買い物のかたちを提供してまいります」と説明する。

2020年からのコロナ禍で生活様式が大きく変わり、非接触や非対面のニーズが高まった。これは行動制限が無くなった今でもニーズとして残り続けていると捉えている。利用者自身のスマートフォンのみで決済が可能なセブンスマホレジを通じて、このようなニーズに対応できると考えている。

店舗側でも、レジ作業が減ることによって他の業務に集中したり、新たな業務を始めることができるため、「省力化」につながる取り組みとしてセブンスマホレジを歓迎している。

先行してテストを実施した約10店舗では、一定の成果が上がり、効果的な決済サービスという実感を得た。同社では「セブンスマホレジを通じてより多くのお客様に利便性を提供するとともに、新たな課題を抽出してサービスの質の向上につなげていきたい。そのために、22年12月から大都市圏にとどまらず、全国のさまざまなエリア・商圏にテスト店舗を拡大しました」としている。自身のスマートフォンでスピーディーに買い物を済ませたいという人の利用が多いこともあり、買上点数・客単価は通常のレジよりも少ない傾向が見られる。

幅広い年齢層が利用
混雑時ほどスピード感を実感

「導入当初はスマホの利用に慣れている若年層のお客様の利用が多いですが、徐々に利用する客層は拡大し、年齢層にほとんど関係なくご利用いただくようになっています」(セブン-イレブン・ジャパン)

セブンスマホレジは、「レジ待ち時間0 分」。店舗が混雑して、列ができている時ほどスピード感を実感してもらえるはずだ。また、後ろに次の顧客が並ぶこともなく、自身のペースで商品をスキャンすればいいので、顧客のペースに合わせてストレスなく買い物をしてもらえると考えている。

決済手段の拡充も検討
イニシャルコストを抑えて導入が可能

決済手段は、2023年2月現在、国際ペイメントブランドのVisa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club、コード決済のPayPay・d払い・au PAYから選べる。セブンスマホレジアプリに登録後、利用可能だ。同社では「今後、お客様からのご要望を踏まえ、拡充を検討しています」とした。

現状の課題は、セブン-イレブン公式アプリ「セブン-イレブンアプリ」と連携できていない点だという。

今後の展開として、まずは現在テストしている店舗で課題を抽出し、丁寧に改善していきながら、次なる店舗拡大を考えていきたいとした。投資コストに関しては、システムの開発費用は必要だが、利用者自身のスマートフォンを使用した決済手段であるため、新たな設備の導入やそれにかかる費用がほとんどないように、イニシャルコストが最小限であることもメリットとなる。

なお、他社が展開している無人決済店舗などの形態に関しては、「セブン-イレブン・ジャパンでは、『店舗無人化』を実現・推進するという考え方を現在持っておりません。省人化や省力化を極め、その結果抽出できた時間などを、さらなるサービス向上に充てたいという考え方でさまざまな取り組みを行っています」とした。

コンビニのあらゆる作業時間のうち、レジ接客に関する時間は全体の3~4割を占めていると言われている。セブンスマホレジによって、レジ接客に関わる時間や作業量を減らした分を、たとえば「揚げ物の調理や販売行為」「よりスピーディーな品出し」「清掃作業」などに有効活用することを目指しているそうだ。

「決済・金融・流通サービスの強化書2023」より

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