2023年3月28日8:00
加盟店の業務負担を軽減
パフォーマンス向上を契約書で約束
残りの時間でForterを活用してどのようなことを実現できるかについてご説明します。まず国内の導入事例を3つご紹介します。ひとつは、スニーカーショップ、Atmos(アトモス)のECサイトです。Atmosでは人気の高いスニーカーでチャージバックが多数発生していたため、対策としてルールベースの不正検知ソリューションを導入しましたが、ルールの運用、メンテナンス、目検の業務が追いつかなくなり、3Dセキュアを導入しました。しかしその結果、今度はかご落ちが10%以上発生するようになりました。そこでForterのソリューションを活用することで認証摩擦を減らし、コンバージョン率を向上させた事例です。
またL’OCCITANE JAPON(ロクシタンジャポン)では、自社開発システムを使用し、怪しい取引を目検でブロックするという対策をとっていましたが、目検業務負担の重さに悩んでいました。ロクシタンでは注文が入ると翌日配送にしているため、連日夜中までかかって目検を行っていました。Forterのソリューションを導入することで、チャージバックを抑えながら、運用を自動化することができたという事例です。
ブランドショップのESTNATION(エストネーション)では、従来から導入している不正検知ソリューションで、5~6%の取引不認証が出てしまうことが課題でした。さらに、そこを通過した取引を3Dセキュアにかけると、またそこでかご落ちが発生するという状況で、コンバージョンが大きな課題でした。そこで、目検もなく、かご落ちもなく、チャージバックも抑えられるForterのソリューションを導入していただき、効果を上げているという事例です。
加盟店では、チャージバックによる金銭的、経済的負担以外にも、いくつも課題を抱えています。そのひとつが、これら3つの事例にも共通している、ルール更新や目検などに係る業務負担の重さです。加盟店では一般的にルールベース、最近ではAIを組み込んだ不正検知システムを導入していますが、それでも「〇」「✕」で判断できない「△」の部分が残る。あるいは、スコアリングで数字が示されても、やはりそのあとの判断は人間がしなくてはならない。この負荷が大きくなっているのです。
また、判定を厳しくすればするほど、多くのかご落ちやブロックが発生してしまいます。われわれは、各加盟店で10~50%の販売機会ロスが発生していると見ています。1万円の商品のかご落ちが発生したら、実は加盟店の機会損失は1万円ではなくて、ライフタイムバリュー、つまりこれ以降に購入していただけるはずだった分を含めて、非常に大きな損失が生まれてしまうのです。
Forterのソリューションは、機械学習による独自の判定方法、完全自動化(OK/NG判定のみ)、100%リアルタイム判定という3つの特徴によって、加盟店の課題を解決します。1つ目の判定方法に関しては、ルールベースではなく、アイデンティティベースを採用しています。サイトに来た瞬間からさまざまな振る舞いを検知して、不正を判定します。われわれのソリューションは、数千のデータポイントを駆使して店舗を監視する、いわゆるデジタル版Gメンです。悪者は上手に化粧をしてやって来ます。ですからわれわれは、静的な属性情報だけではなく、振る舞いを検知するアイデンティティ(デジタル指紋)に着目して判定を行っています。この技術は特許を取得しています。
2つ目の自動判定というところでは、われわれは基本的に「〇」か「✕」かの結果しか出しません。「△」やスコアは提示しません。そしてわれわれの判定を信じていただく。3つ目のリアルタイム判定ということでは、判定結果をすべて1秒以内、リアルタイムでお返ししています。ですから、配送の遅延や、UX/UIの低下を招くことはありません。
われわれは、コンバーション(承認率)の改善と、チャージバック損失の低減をKPIとして掲げています。現状どれだけの取引がブロックされているか、どれだけのチャージバックが発生しているかをお客様に伺った上で、目標値を設定します。Forterのソリューションを導入するとそれらの数字がどのように改善するか、たとえばブロックされている取引が100件中4件あるなら2件にします、チャージバックが0.2%あるならこれを0.1%に、あるいは0.05%にしますということを、契約書に書いて、パフォーマンスをあらかじめ保証します。これがわれわれのもうひとつの大きな特徴になっています。
また最近では、加盟店向けのソリューションだけでなく、イシュア向け、ACSベンダー向けのサービスの提供も開始しております。
■問い合わせ先
Forter Pte Ltd
https://www.forter.com/ja/contact-us/