2023年7月20日7:50
CCCMKホールディングス(CCCMKHD)は、1.3億人のユニークデータやアセットを活用して未利用魚の「アイゴ」「コノシロ」を活用した2つの商品『アイゴあふれるオイル漬け』と『コノシロやわらか煮』を開発し、販売開始している。
持続可能な漁業につなげる2商品販売
共創型プラットフォームを標榜
今回開発されたアイゴあふれるオイル漬けは、信濃屋 六本木ヒルズ店で先行発売し、7月中旬以降より全店展開を実施。コノシロやわらか煮は、オーガニック・自然食品 こだわりや全49店で販売している。
『コノシロやわらか煮』は、船橋漁港にあがる江戸前(東京湾)のコノシロを、
『アイゴあふれるオイル漬け』は、地元の食材を長年扱うオーシャンドリームを中心に、愛媛県庁水産課、八幡浜センチュリーホテルがメンバーとなり、信濃屋食品が流通する。愛媛産の原材料を使用しており、バゲットなどにのせて食べることができる。また、オレンジワインなどの複雑な味わいにもよく合うという。
CCCMKHDは、2021年3月より、Tのユニークデータやアセットを活用して、エシカルフードアクションについて考え、行動していく共創型プラットフォーム「Tカードみんなのエシカルフードラボ」に取り組んでいる。
CCCMKHD 代表取締役社長 兼 CEO 高橋誉則氏は、CCCグループが知的資本カンパニーを標榜している点を紹介した。CCCグループには、人やデータベース、普段からビジネスを通じてつながっている顧客といった大切な知的資本がある。そして、その関係性の中に構築される信用や信頼も知的資本として定義している。「それを掛け算して、日本で抱える社会的な課題、地方における課題に対し、知的資本を活用して課題解決に取り組んでいます。特に、日本は四方が海に囲まれていいますが、漁業の中でも未利用魚にテーマを絞って取り組んできた。その中で八幡浜、船橋がチームとなって未利用魚の課題について考え、日本の資源、観光が栄えていくかを議論してきました」と説明する。
特徴的として、1企業だけではなく地方自治体、漁業関係者も含めて、さまざまなステークホルダーが課題を解決する共創型プラットフォームを標榜している点だという。『アイゴあふれるオイル漬け』と『コノシロやわらか煮』の開発や販売は、さまざまなステークホルダーと共創してつくりあげた記念すべき第一歩となった。
多角的に趣味、嗜好性を分析
データでターゲット設定し、ペルソナを可視化
具体的なプロジェクトの内容は、プロジェクト責任者の瀧田希氏が紹介した。CCCグループでは、Tカードのビッグデータや会員基盤という資産を生活者などに還元するため、2016年からソーシャルな取り組みを行っている。東日本大震災で打撃を受けた三陸の漁業を水産加工品の商品で応援する「三陸の牡蠣プロジェクト」、未利用魚の活用で離島の漁業が抱える課題にチャレンジした「五島の魚プロジェクト」等を実施してきた。
Tカードのビッグデータを分析することで、1.3億の有効会員がどんなライフスタイル、趣味・嗜好を持っているかが把握できるというが、魚介好きで食にこだわりがある人に参画してもらう取り組みとなった。同社のユニークデータは、有効会員に加え、年30億件以上の購買トランザクション、15万店舗のネットワー
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