2023年8月8日14:40
ストアプロジェクトは、2023年8月8日、北海道江別市において、レンガと商品を物々交換してショッピングする「EBRI STORE」をオープンした。店舗には、商品の代わりに北海道遺産である江別のレンガが配置され、買い物客がレジにレンガを持っていくと、自動で商品内容が識別される。支払後、バックヤードにある実商品を店舗スタッフが提供する。
レンガを識別する仕組みは、決済やセキュリティ分野におけるシステム開発を行うインテリジェント ウェイブ(IWI)との共創によって実現したという。IWIが開発したリアルタイムデータ分析ソリューション「AIMD for VE (Value Exchange) Option」により、レンガをスキャンし画像識別を可能にしている。
IWIは、オンライン決済における24時間365日止まらないシステムを30年以上提供してきた。リアルタイムかつ大容量のデータ処理技術を活かし、4K/8K放送におけるデータフロー監視製品を放送業界向けに展開している。そうした実績やノウハウを活かし、IWIは2022年、映像や音声データ、テキストデータをはじめとするさまざまなインプットデータをリアルタイムに相関分析するソリューション「AIMD」を開発した。
今回「EBRI STORE」オープンに際し、IWIはオプションパッケージ「AIMD for Value Exchange (VE) Option」 をラインナップに追加した。地域の名産を画像データに変換し、他の用途への活用を支援するという。
今回の取組みでは、AIMD for VE Optionの画像認識により、レンガの種類を特定し、該当する商品の情報をPOS端末に連携する。画像認識は自動で行われるため、店舗の利用者がセルフでスキャンをする必要はないという。
同技術による省人化および特産品を用いたデータ連携の仕組みは、今回の店舗に限らず全国の地域で活用が可能だ。そのため、今後は全国の自治体への展開をはじめ、各地の特色を活かした地域活性化につなげていきたいとした。
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ペイメントナビ編集部
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