2023年8月8日18:10
Adyenは、オムニチャネルの小売店が決済データを活用して、顧客に対する理解度を高め、マーケティング施策を向上させることのできる新製品「データコネクト(Data Connect for Marketing)」を発表した。独自のプロファイル識別機能(profile identifier)により、これまで特定されていなかった店舗内決済と買い物客のプロファイルとの紐付けが行えるようになり、アナリティクスを活用したユースケースが可能になる。顧客理解能力を強化することで、企業は、顧客ロイヤリティを獲得し、個人に合わせた購買エクスペリエンスを提供でき、既存顧客に対する価値の向上も可能になる。
物理的な店舗で行われている取引の大部分(82%)では顧客の識別が不十分であるため、小売店は顧客の好みを十分に把握できないという重大な「盲点」に悩まされているという。データコネクトは、顧客データプラットフォーム(CDP)から顧客関係管理(CRM)ソフトウェアまでのユースケースで、企業の外部ツールに簡易に組み込むことのできる、構造化されたデータセットを提供する。それにより、この盲点を取り除くという。Salesforceはこのような統合を最初に構築した企業の1つであり、多様な決済プロファイルを顧客ベースにもたらしているそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト