タッチ決済や「CentX webチケット」QR改札の実証実験実施(名古屋鉄道)

2023年9月19日20:12

名古屋鉄道、三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)、ジェーシービー(JCB)、日本信号、QUADRACは、2024年春~2025年3月末まで、名古屋鉄道の一部駅でタッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)や、同カードが設定されたスマートフォン等を活用した、改札における運賃の支払いに関する実証実験を実施する予定であると発表した。対象駅は、中部国際空港駅、名鉄名古屋駅、金山駅の3駅を中心に対象駅を検討している。決済ブランドは、Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯となり、Mastercardについては、順次追加予定だ。

愛知県内および岐阜県南部に鉄道路線網を有する「名古屋鉄道」(名古屋鉄道等)

また、名古屋鉄道はQRコードを用いた改札通過の実証実験を行う。QRコードを用いた改札通過の実証実験は、名古屋鉄道が提供するエリア版MaaSアプリ「CentX(セントエックス)」の機能を活用し、実施する。これまで「CentX webチケット」において発売するデジタルチケットは駅係員の目視によって確認を行っていたが、同実証実験の対象駅ではスマートフォン等に表示されたQRコードを入出場時に専用リーダにかざすことで改札を通過できるようになる予定だ。

「名古屋鉄道」は、通勤/通学利用者や観光客などが利用する。新型コロナの5類移行にともなった行動制限解除による、同地域の人流の回復や、中部国際空港(セントレア)における国際便運航の再開や増便に加え、「アジア競技大会」等の大規模イベント開催を控え、国内外からの来街者のさらなる増加が見込まれている。

タッチ決済による改札通過を可能とすることで、①チャージ不要な運賃支払い方法の提供による利便性向上、②国内外問わず使い慣れたクレジットカード等の利用による窓口対応業務の軽減・混雑緩和など、よりスムーズで快適な移動環境の構築や、街の魅力向上につなげることを期待している。

将来的には、タッチ決済対応のカード等を活用した、沿線地域の施設等が提供する買い物や食事等のサービスとの連携も検討し、さらなる地域活性化につなげていきたいとした。

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