2023年10月8日10:00
エクスペディア・グループは、2023年10月5日、アジア太平洋(APAC)地域における同社の広範なB2Bポートフォリオをさらに強化しビジネスの成長を支援するために、新たなトラベル・パートナーがエクスペディア・グループのテクノロジー・ソリューションと契約したと発表した。
エクスペディア・グループのB2B部門は、ホワイト・レーベル・テンプレート、Rapid API、オプティマイズド・ディストリビューション(流通の最適化)といったB2Bテクノロジーにより、さまざまな規模の企業を支援しているという。これらのテクノロジーにより、パートナーは自社のオペレーションをコントロールしながら、グローバルな旅行市場に参入することが可能となり、地域への広範な旅行需要を牽引しているという。ホワイト・レーベル・テンプレート、Rapid API、オプティマイズド・ディストリビューションは、エクスペディア・グループが提供するテクノロジーへの投資を活用し、設計されている。
エクスペディア・グループのホワイト・レーベル・テンプレートは、同社グループのホテルやその他の旅行商品を自社のウェブサイトやアプリに統合し、顧客のためのワンストップ・ショップを構築できるターンキー・ソリューションだという。これにより旅行者はパッケージ・ホリデーを簡易に予約できる。同ソリューションにより、複数商品の旅行ウェブサイト、シームレスなロイヤルティ統合、強化されたマーケティング機能が提供され、顧客エンゲージメントが深まり、収益が拡大するそうだ。エクスペディア・グループのAPACにおける最新のパートナーシップは、グローバルで展開している旅行会社数百社のほか、ジェットスター、フィリピン航空、Mastercardといった企業を含む。
例えば、ジェットスターは、エクスペディア・グループと提携し、顧客により多くの選択肢を提供することで、エクスペディア・グループが全世界で供給する90万軒以上のホテルへのアクセスを可能にしている。ジェットスターの新たな予約プラットフォームは、シームレスなワンストップ予約体験を提供することで、旅行者の旅行計画プロセスを強化し、簡素化する。同サービスはニュージーランドとシンガポールですでに開始されており、日本は今秋からの予定だ。フィリピン航空は、エクスペディア・グループのホワイト・レーベル・テンプレートを採用した新たなワンストップトラベルサイト「PAL Holidays」を開設した。
Mastercardは、エクスペディア・グループのテンプレート・テクノロジーとのデジタル交換機能により、発行会社のカード会員がクレジットカードのロイヤリティ・ポイントを旅行予約に交換できるロイヤリティ・ポイント交換プログラムが実現するという。
さらに、エクスペディア・グループのRapid APIテクノロジーは、サポートとエクスペディア・グループのすべての宿泊施設へのアクセスを提供することで、さまざまな規模の旅行会社がエンドツーエンドの予約体験を構築できるようにする。これには、世界2万5,000カ所以上の目的地、異なる35の宿泊施設タイプ、70万軒以上の宿泊施設の競争価格と空室状況が含まれる。また、APIソリューションでは、直前の空室状況やパッケージ料金も提供している。
Rapid APIで新たに契約したパートナーには、韓国のEコマース・プラットフォームの1つで、海外旅行セグメントを追加したGmarketと、広州を拠点とし中国本土からのアウトバウンド旅行と東南アジアのツアーオペレーターとの海外旅行に特化したホテル宿泊ディストリビューターであるJoy Travelが挙げられる。
なお、過去2年間で、エクスペディア・グループは参加ホテルチェーンの数を3倍に増やし、APACのさまざまなホテル・パートナーとともにこのテクノロジーを展開している。最新のパートナーであるデュシット ホテルズ&リゾーツは、タイに本社を置き16カ国に55軒のホテルおよびリゾートのポートフォリオを持ち、その他の卸売パートナーに加えてオプティマイズド・ディストリビューション・ソリューションに参加した。また、パイロット導入している最新のホテル・パートナーとしてシンガポールを拠点に世界で17のホテルを運営するホテル・グループのコモ ホテルズ&リゾーツが挙げられる。
8月にエクスペディア・グループとの関係をグローバル規模に拡大したベトナム航空に加え、エクスペディア・グループとパートナーシップを結んでいる大手旅行会社は他にもあるそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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