2023年11月6 日18:21
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティング(LM)は、Pontaリサーチで消費者の意識とポイントの利用意向を把握するため、「Ponta消費意識調査」を実施している。同社では、10月26日に説明会を開催し、Pontaリサーチ会員3,000人に聞いた「冬のボーナスの使い道」の調査結果について発表した。同テーマは2014年に調査を開始し、今年で10年目となる。
今年の冬のボーナスの使い道について尋ねたところ、10年連続で「貯金・預金」が1位となった。しかし、割合を見ると 過去最高だった2019年調査(40.5%)以降、減少傾向となっており、同調査では34.5%と過去最も低かったそうだ。 2位は「旅行(宿泊を伴うもの)」、3位は「食品(ふだん食べるもの)」だった。「支給されない・分からない」は47.0%で、過去10年間で最も高かった。
2022年の調査と比較すると冬のボーナスの使い道に変化があり、「貯金・預金」は全体で2.8ポイント減った。年代別で見ると、減少幅が大きい順に、20代が5.8ポイント、30代が3.8ポイント減少した。「支給されない・分からない」を2022年調査と比べると、全体で1.4ポイント増えた。年代別で見ると、増加幅の大きい順に、30代が4.0ポイント、20代が2.8ポイント増加した。 20~30代において、ボーナスの貯金・預金意向や支給状況に変化が伺えた。
冬のボーナスの支給金額は、「20万円未満」「20万円~40万円未満」「40万円~60万円未満」がそれぞれ 約2割ずつとなった。2022年調査と比べると「20万円~40万円未満」「40万円~60万円未満」の割合が減り、「20万円未満」が増えている。「貯金・預金」したい人に、冬のボーナスの支給金額のうち貯金・預金したい額の割合を聞くと、「50%~75%未満」は23.1%、「75%以上」は31.2%となった。合わせると、支給金額の半分以上を 「貯金・預金」したい人は、54.3%となった。
冬のボーナスの使い道に「貯金・預金」と答えた人のうち、用途を「決めている」のは41.6%となった。用途としては、1位は「老後の生活への備え」(59.5%)、2位は「将来の消費への備え」(45.3%)となった。
節約志向として、今月の家計の支出を節約したい金額に1円以上を回答した「節約したい」派は、67.0%となった。
ポイントサービスの利用意向として、「節約したくない」派では、「分からない・決まっていない」が44.3%と最も高く「節約したい」派では、「いま使いたい」が45.6%と最も高い。 「節約したい」派に高いポイント活用意識がうかがえる。また、いまPontaポイントを使いたいかについて、全体で「いま使いたい」が最も高く、43.5%となった。