2023年12月4日13:40
クレジットカードをはじめとする決済サービスを提供するゼウスは、クレジットカード決済を安全に利用してもらう環境を整えるべく、2023年5月よりクレジットカード決済のオプションサービス「EMV 3-Dセキュア」の月額費用を永年無料にするキャンペーンを開催しているが、2024年3月31日まで期間延長すると発表した。
昨今のキャッシュレス決済の推進やコロナ禍に伴い、電子商取引(EC)市場におけるクレジットカード決済は増加しているが、それに比例してクレジットカードの不正利用被害も増加し、過去最悪とされていた昨年を上回るペースの被害が確認されている。クレジットカードの不正利用防止に向け、経済産業省が原則すべてのEC加盟店について、2025年3月末までに「EMV 3-Dセキュア」の導入を義務化する方針を定めたことを受け、同社ではEC事業者にコスト面でも安心してクレジットカード決済を利用してもらう環境を整えるため、5月より「EMV 3-Dセキュア永年無料キャンペーン」を実施してきた。同キャンペーンにより、同社加盟店の「EMV 3-Dセキュア」導入率は大幅に上昇し、不正利用被害が減少するなど着実に効果が出ているそうだ。引き続き多くの加盟店から問い合わせをもらっていることから、今回キャンペーン期間を延長することとなった。
「EMV 3-Dセキュア」は、オンラインショッピング時にクレジットカード番号などの情報盗用による不正利用を防ぎ、安全なクレジットカード決済を行うために国際ブランドが推奨する本人認証サービスだ。「EMV 3-Dセキュア」は、旧3Dセキュア(3Dセキュア1.0)からバージョンアップされたスキームとしてリスクベース認証が採用されており、リスクが低いと判定された取引はID・パスワードの入力が省略可能となるためユーザビリティが大きく改善し(フリクションレス取引)、クレジットカード決済時の離脱(カゴ落ち)の改善が見込まれるとされている。さらに、同サービスを利用し本人認証した決済が不正利用となった場合は原則クレジットカード会社が補償するので、EC事業者はチャージバックのリスクを回避することが可能となり、セキュリティ強化が図れると同時にサイト運営に専念できる環境が整うという。
ゼウスでは、同サービスをクレジットカード決済のオプションサービスとして提供しているそうだ。