GMO-PGの25%成長継続に向けての船出は?対面や後払いが好調で「アトカラ」は新たな収益ドライバーを目指す

2024年2月20日8:00

GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は、2024年2月13日に2024年9月期第一四半期の決算説明会を開催した。同社では非対面の決済事業者として営業利益の25%成長が続いており、2023年9月期もその目標を達成した。2024年9月期第一四半期は通期業績予想に対して計画以上の進捗となったそうだ。オンライン決済はコロナ禍の反動で中堅企業などでは影響があるが、大型案件の獲得で売上が伸長している。また、GMOペイメントサービス(GMO-PS)の後払い「GMO後払い」や対面決済を提供するGMOフィナンシャルゲート(GMO-FG)が成長している。さらに、海外事業でも融資残高を拡大するなど好調だ。質疑応答では、投資家などから今後の成長ドライバーとなる新たなBNPL(後払い)サービス「アトカラ」に対する質問が多く寄せられた。

GMOペイメントゲートウェイ 代表取締役社長 相浦一成氏
GMOペイメントゲートウェイ 取締役副社長 村松竜氏

GMO-PGは大型加盟店獲得に注力
GMO-PSが与信精度向上で収益貢献

GMO-PGの2024年9月期第一四半期は、売上収益、営業利益ともに計画を上回る進捗を見せたという。売上収益が20.1%増の177億8,500万で売上総利益が115億4700万、営業利益が58億3,000万、税引き前が59億1,900万、四半期利益が34億4,700万となった。同決算は予定している計画通りの数字だという。成長の要因として、GMO-FGの対面の伸びに加え、後払いの売上の成長、およびGMO-PGの大手受注などで加盟店数の伸びが牽引した。

EC決済では、一昨年から電気料金の値上げが続いていたが、政府のテコ入れによる値下げや、ふるさと納税の寄附が例年の12月から9月に前倒しされた反動により、ユーティリティ分野の決済処理金額が下がった。その影響を除くとオンライン決済の決済処理金額は+15.2%、非物販ECは+19%と伸びている。

GMO-PGでは、従前より決済代行事業で20%伸ばし、新規事業で5%上積みすることで25%成長を実現するとしているが、決済代行事業はコロナ禍でECが伸びた反動を中堅の顧客が受けているという。そのため早払いやファクタリングなど、中堅企業の成長につながるサービスを提供していきたいとした。一方で、対面、後払い、グローバルなどの新規事業は順調に伸びているそうだ。

GMO-PSは大型店舗の獲得に加え、中小店舗の獲得も順調だ。また、与信のテクノロジーを一新し、その精度が高まったことにより利益率が高まったという。GMO-FGは「stera terminal」以外の端末販売も好調であり、リカーリング型収益(販売した端末により構成されるストックフィースプレッド収益)が+51%となっている。

成長のBaaSは今後も稼働が続く
即給は高成長、GMO-EPも売り上げ改善傾向に

GMO-PGでは、非物販ECの売上成長が+14.3%、物販ECの売上成長が+10.9%だが、大型案件が稼働すれば+20%に戻るとした。BaaS事業は前年度の1年間を通じての伸びが+12%だが、第一四半期の前年同期比は+27.2%と大きく伸びた。2023年9月と10月に案件の提供を開始しているが、第二四半期以降も順次案件が開始される予定で期待値は大きい。給与の前払いは、流通や物流などでニーズが高い。同社の決済サービスを利用する加盟店の200社がすでに利用するなど、クロスセルも実現。2024年春にはVisaプリペイドによる前払いも実施予定など機能を拡張しており、売り上げが4~5年で10億を超える規模に成長するとみている。

GMOイプシロン(GMO-EP)は、スタートアップ向け決済インフラ「fincode(フィンコード) byGMO」の伸びに加え、GMO-EPの連結子会社である医療予約技術研究所が医療現場のDXニーズを捉え高成長を継続している。医療予約技術研究所は事業開始から3年が経過するが、黒字化しており、非常に高い伸びを示している。4~5年で営業収益が10億を超えると見ている。

注目の「アトカラ」の期待値は高い?
対面や後払い事業との相乗効果も

前述のように「GMO後払い」の売上が好調の中、GMO-PGとGMO-PSは三井住友カードと連携して「アトカラ」を開始する。

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