2024年3月22日8:30
PayPayカードは、PayPayアプリ上で完結する支払い方式として2022年2月から「PayPayクレジット」(旧あと払い)(以下、クレジット)を提供している。クレジットは、当月にPayPay加盟店で支払った金額を翌月にまとめて支払えるサービスだ。事前にPayPay残高にチャージすることなくPayPayで利用できるため、「PayPayカード」の稼働活性化、PayPayの取り扱い拡大につながっているそうだ。
6,200万のPayPay基盤を生かす
クレジットの3つの特徴
PayPayカードは、2021年12月に「PayPayカード」の募集を開始。年会費無料「PayPayカード」と年会費1万1,000円(税込)の「PayPayカード ゴールド」を合わせた有効会員数は1,117万(2023年12月末)となる。順調に会員数は伸びているが、PayPayのユーザー数は6,200万人を超えているため、さらに伸びしろはあると見ている。
「PayPayカード」はPayPayポイントがお得に貯まるのが特徴だ。また、PayPayアプリやYahoo! JAPANのコマース利用者への特典が充実している。「PayPayカード ゴールド」は「PayPayカード」よりもPayPayポイントが0.5%多く付与され、PayPayアプリ・PayPayカードの毎月の利用状況がPayPayステップの条件を満たすと、買い物のたびに手にできるポイントの付与率が最大2.0%にまで増える特徴があるほか、ソフトバンクやワイモバイルの利用でお得にポイントが貯まる。
「PayPayカード」利用者がPayPay加盟店で支払えるクレジットには3つの特徴がある。1つ目は、「PayPay残高」のように、事前にアプリにチャージすることなくクレジットで支払いが可能だ。2つ目は、年会費無料で利用でき、翌月27日の一回払いの場合、手数料も無料となる。3つ目は、PayPay加盟店で利用した金額を、クレジットカード同様に翌月にまとめて支払うことが可能だ。
PayPayとのシナジー効果で利用拡大
SNSでもPayPayアプリの青と赤が話題に?
PayPay コーポレートコミュニケーション部 広報/PR 嘉陽宗太氏は、「クレジットを使うとPayPayステップの付与率が高まったり、超PayPay祭のスクラッチくじも当選確率が上がるため、お客様への認知やPayPayとのシナジーは高まっています。PayPay残高から支払う方と比べると決済単価も倍増しており、1人当たりの利用額も上昇しているため、利便性向上は図れたと考えています」と成果を述べる。PayPayスクラッチくじはPayPay残高の場合、1~3等のいずれかが4回に1回の確率で当たるが、クレジットでは2回に1回の確率で当たる。
PayPay利用者の中で、残高払いで利用している人がクレジットの利便性を感じ、カード入会が促進されている。SNSなどでも「クレジットはPayPayアプリの画面が青くなるため、(PayPay残高の)赤で使っている人は損」という投稿もあり、それが利用促進につながっている。
クレジットはサービス開始当初から順調に伸びてきたが、月1回の支払いであれば手数料無料で利用できる利便性をわかりやすく伝えるため、2023年8月に「あと払い」から名称変更した。その理由として、「リボなどのように手数料が必要という誤認が生まれないようにしました」と嘉陽氏は説明する。
利用者の傾向として、PayPayと「PayPayカード」がいずれも利用できる店舗でもクレジットで支払われるケースが多いという。「例えば、『PayPayカード』はスクラッチくじの対象にはなりませんので、クレジットを優先してお使いいただいています」と話す。
なお、クレジットカード決済同様に、クレジットの利用分もリボ払いにすることが可能だ。「PayPayカード」の利用者は、仮に月の支払い金額が増えた場合、その金額をコントロールできる。
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