U.S.M.H、買い物体験の向上を目指し「Scan&Go」のUI/UXの向上を推進 前払い・即時払い・後払いのすべてのサービスが提供可能に

2024年3月27日8:00

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)は、2019年10月から「Scan&Go Ignicaアプリ」(「Scan&Go」)を展開している。「Scan&Go」は、スマートフォンを使って店内商品のバーコードを読み取りながら購入する商品をカートに入れ、アプリ内で決済を完了できる買い物アプリだ。U.S.M.H独自のプリペイドカード「Scan&Goカード」の発行やみんなの銀行と連携して口座直結型決済を開始するなど、顧客利便性の向上に向けた取り組みを強化している。

プリペイドカード「Scan&Goカード」

「Scan&Go カード」を全店で配布
利用率は57.8%に

「Scan&Go」は現在、「マルエツ」「カスミ」「マックスバリュ関東」などのスーパーマーケットを中心に展開しており、U.S.M.H全体売上の3%で利用されている。中でもカスミの新業態である「BLANDE」店舗では35%を越える利用がある。店舗により利用状況は異なるが、全体としても少しずつ浸透が図られている。

また、買い物機能のほか、商品詳細表示・レコメンド表示・栄養バランス表示など、買い物をより便利に楽しくする機能を搭載している。デジタルクーポンといったプロモーションの活用については、各社・各店舗の実施となる。「雨の日クーポンなどは、非常に関心度が高いサービスになっています」(U.S.M.H)。同社では、より魅力的なクーポンサービスの実現のため、顧客の買い物行動を参考にCRMクーポンの発行にも取り組んでいる。例えば、惣菜や日用雑貨の購入実績が無い顧客にその商品群がお得になるクーポンを発行した。それにより、惣菜や日用雑貨の購入が発生したが、さらにその商品群に対してリピート購入(惣菜は43.4%、日用雑貨は74.2%)につながった。U.S.M.Hでは、「クーポンは単にお得を提供するだけでなく、商品の魅力や存在を知っていただくコミュニケーションツールになりうることの確認ができています」と説明する。

カスミでは、2023年6月1日から、独自のプリペイドカード「Scan&Go カード」を全店で(一部店舗を除く)配布している。「Scan&Goは、スマホアプリであるため、『スマートフォンを持っていない』『アプリのインストールが面倒くさい』『現金でお買い物をしたい』などといった課題がありました。そこで、Scan&Goのお得感をより多くの方に体感いただくために、カード型のScan&Goサービスの提供を開始しました」(U.S.M.H)。現金での買い物ニーズについては、ignica moneyのサービスを2023年9月より開始しており、クレジットカードの登録なしにScan&Goでの買い物が可能だ。2024年1月の実績として、「Scan&Goカード」は116万枚が発行され、利用率は57.8%、「Scan&Go」への移行ユーザー数は2万4,000人となる。Scan&Goカードは、Scan&Goの入り口としてサービスをスタートした。カード配布後にアプリへの移行サービスを開始したが、現状2%程が移行している。その中には、カードとアプリの併用を期待した人もおり、今後はこのようなニーズにも対応していく予定だ。

ignica moneyはお得に買い物できる電子マネー

「Scan&Go カード」ギフトカード販売
口座直結型の決済サービスも開始

2024年1月15日からは、贈呈ニーズに対応する「Scan&Go カード」ギフトカードの販売を開始した。従来は、スマホアプリによるクレジットカード払い等であったため、バリューをプレゼントすることはできなかったが、ignica moneyとScan&Goカードは前払い式のストアドバリューであるため、プレゼントニーズにも対応できるようになった。

「Scan&Goカード」ギフトカード

「Scan&Goカード」は、バリューデザインとのアライアンスにより実現している。クラウド型独自マネーの発行ができるバリューデザインのサービスを活用することにより、電子マネーの発行のみならず、カードからアプリへの残高移行やマネーからポイントへの移行などさまざまな機能の開発を短期間に実現させた。

さらに、みんなの銀行と連携し、みんなの銀行「イグニカ支店」を2023年6月28日に開設し、「Scan&Go」と連携した口座直結型の決済サービスを開始した。みんなの銀行は新たな口座獲得ができること、U.S.M.Hは支払方法(デビット)を増やせることが、双方のメリットだ。また、みんなの銀行とU.S.M.Hとで直接の契約をしたことにより、独自のキャンペーン企画(初回利用キャンペーンなど)を展開できる。U.S.M.Hでは、「今後さらに増えていくと考えられるキャッシュレス決済に対して、前払い・即時払い・後払いのすべてのサービスの提供ができることはScan&Goの使い勝手の向上には必要不可欠なことと考えています。また、両者にとってユーザー獲得も成長期にあることから、新たなコラボレーションサービスを展開していきたい」とした。

U.S.M.Hでは、デジタルとオフラインとのさらなる融合を図り、新しい価値の提供を実現することがビジネス方針であり、それを実現するサービスの1つがScan&Goだと考えている。そのために、店内の買い物だけでなく、自宅や外出先でも利用してもらえるサービス機能の拡充に取り組んでいる。例えば、宅配サービスで利用できる「Online Delivery」などのサービスを順次拡張している。また、買い物体験をより豊かにするための情報発信機能を強化する。U.S.M.Hは「他にはないお買い物体験を提供できるよう、Scan&GoのUI/UXの向上を推進していきます」と意気込みを見せた。

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