2024年5月24日8:30
ゆうちょ銀行は、決済処理事業者のGMO ペイメントゲートウェイ(GMO-PG)が提供する「PG マルチペイメントサービス」と API連携した口座直結決済サービスを開始した。同サービス提供の背景や今後の取り組みについて、ゆうちょ銀行に説明してもらった。
池谷貴
1億2,000万の口座から直結の決済が可能
キャッシュレスの多様なニーズに対応
ゆうちょ銀行が開始した口座直結型決済は、PG マルチペイメントサービスを通じ、通常貯金口座数1億2,000万(2024年3月末時点)を誇るゆうちょ銀行口座からの即時引き落としでサービスの支払いが可能となるものだ。
「PG マルチペイメントサービス」はGMO-PGが 2008 年より提供する、クレジットカード決済、コンビニ決済、後払い決済、スマホ決済、口座直結決済などさまざまな決済手段を一括で導入できるオンライン総合決済サービスだ。ゆうちょ銀行では、銀行口座直結型のサービス「ゆうちょPay」において、GMO-PGが提供するスマホアプリから即時に銀行口座の引き落とし等による支払いができるサービス基盤である「銀行Pay」を活用している。今回、新たに「PG マルチペイメントサービス」を活用し、対象となるEC サイトやアプリなどの支払い方法選択画面で、銀行口座決済を選択し、銀行口座選択画面においてゆうちょ銀行口座を選択することで支払い可能なサービスを提供する。
まずは第一弾として、日本コカ・コーラの公式アプリである「Coke ON」に付帯する独自電子マネー「Coke ON Wallet」へ銀行口座直結でチャージするサービスを開始している。
――これまでのキャッシュレスの取り組みについて聞きたい。
ゆうちょ銀行:キャッシュレス化は、現金のハンドリングコストの削減、インバウンド消費の喚起等を通じて、我が国経済の生産性向上に資するものであり、当行としても積極的に貢献していく必要があると考えております。
当行としては、銀行ならではのサービスであるゆうちょデビット(24年3月末時点で44万人(会員数))を中心に、JP BANK カードやゆうちょPayといったサービスをお客さまへ直接提供しておりますが、これらに加え、今回開始したAPI連携による接続先のサービスを通じて、お客さまのキャッシュレスに関する多様なニーズにお応えし、利便性の向上を図っていきたいと考えております。
――口座直結型の決済やAPI連携に着目された理由を聞きたい。
ゆうちょ銀行:多くの事業者様が多様なサービスを提供し、活況を呈しているキャッシュレス決済分野において、さまざまなサービス提供事業者様から、当行口座での決済またはチャージのご要望を頂戴しているところであり、こういったニーズに機動的に対応すべく、APIを活用したソリューションの提供を開始したものです。
――GMO-PGの「PG マルチペイメントサービス」と API連携の背景は?
ゆうちょ銀行:GMO-PG様から、提案を受けていたことに加え、同社とは他商品(ゆうちょPay)で接続実績があったことによるものです。
個別のシステム接続等なしにサービス提供可能に
Coke On以外にもさまざまな事業者と接続へ
――具体的にAPI連携することでのビジネスモデルについて聞いたい。
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