2024年5月29日16:58
京成電鉄、京浜急行電鉄、新京成電鉄、西武鉄道、東京モノレール、東武鉄道、JR東日本、北総鉄道(以下、鉄道 8 社)は、磁気乗車券から QR コードを使用した乗車券への置き換えを 2026 年度末以降、順次実施すると発表した。
鉄道の乗車券については、Suica・PASMO の交通系 IC カードや、各社のチケットレスサービスを主体とし、引き続きサービス向上と利用拡大を継続していくという。一方で、磁気乗車券を QR 乗車券へ置き換えることで、鉄道サービスの持続的な提供を実現していくそうだ。
駅の自動改札機、自動券売機をはじめとした機器は、磁気乗車券用の機構の複雑さ・鉄道固有の専門性の高さから、中長期的に維持していくためには持続可能なシステムに移行する必要があるという。将来にわたり出改札機器による鉄道サービスを提供していくため、磁気乗車券から QR 乗車券へのシステム移行を順次実施することとなった。
また、磁気乗車券の用紙は金属を含んでいるため、リサイクルにあたり磁気層の分離・廃棄が必要であり、一定の環境負荷がかかっている。今回、よりリサイクルが容易で、環境負荷を低減できる用紙に変更可能な QR 乗車券への置き換えを実施することで、持続可能な社会の実現につなげる。
また、現在の磁気乗車券は出改札機器へ投入する仕組みのため、機器の不具合による券詰まりなどが発生している。非接触による処理が可能な QR 乗車券の導入により、出改札機器のメンテナンス性の向上や故障率の低減を図るそうだ。
今後は、鉄道 8 社各社が自動券売機から発券する普通乗車券(近距離券)について、QR 乗車券へ置き換える。また、磁気乗車券を出改札機器へ投入する方式から、QR 乗車券の QR コードを出改札機器の QR リーダーにタッチする方式へ変更する。
なお、QR 乗車券の情報や、入場・出場などの利用状態を鉄道 8 社共用の QR 乗車券管理サーバーで管理する。鉄道 8 社が同一のシステムを使用することで、会社間にまたがる QR 乗車券の発券が可能となるそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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