2024年6月11日10:35
かっこは、EMV 3-Dセキュア(EMV 3DS)のACS(Access Control Server)ベンダーと共同でクレジットカードの不正利用のさらなる撲滅の取り組みを開始する。
EMV 3DSでは加盟店・決済ネットワーク・イシュアーの三者が協調して本人認証を行うが、このうちイシュア(カード発行会社)の立場でシステムを提供するのがACSのシステムだ。
近年におけるクレジットカード不正利用被害額は、不正利用手口の巧妙化が進み、2023年のクレジットカード不正利用被害額は540億円にのぼり、2022年に比べ約100億円増加している。そんな中、本人認証「EMV 3DS」と「O-PLUX」の併用によるクレジットカード不正利用対策を強化する事業者が、2024年1Q時点で、前年同期比約2.6倍に増加しているそうだ。
クレジットカード・セキュリティガイドライン【5.0版】で4.0版に引き続き、2025年3月末までの原則全てのEC加盟店のEMV 3DSの導入に加え、新たにEC加盟店におけるカード情報保護対策及び不正利用対策が求められるなど、より精度の高い不正対策ニーズはますます増加していく見込みだ。
このような環境下において、EC加盟店に導入が義務化されているEMV 3DSを開発提供しているACSベンダーと共同で不正利用対策の撲滅に向けて取り組み開始することで、より安心・安全なネット通販インフラづくりにつなげるという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト