2024年6月14日8:30
PayPay銀行は、法人・個人事業主に提供している「ビジネスアプリ」にカードレスATM機能を追加したり、今夏にはローンの契約不要でVisaデビットの支払方法を「翌月払い」にできるサービスにするなど、機能を強化している。法人・個人事業主向けのVisaデビットの状況や「ビジネスアプリ」の機能追加の背景について、PayPay銀行に説明してもらった。
池谷貴
ビジネスアプリでATMでの入出金可能に
「即時払い」と「翌月払い」を選択可能に
PayPay銀行では、個人・法人にかかわらずすべてのキャッシュカードにVisaデビットの機能を搭載している。SMEを中心とした法人利用では、クレジットカードのような審査不要でデビットカードを保有でき、仕入れなどで支払いが可能だ。
PayPay銀行の法人・個人事業主向けのVisaデビットの成果として、決済金額は 2021年度-2022年度が110%、2022年度から2023年度が105%アップ、利用件数は2021年度-2022年度が117%、2022年度から2023年度が108%となっている。国内でも普及が進んでいるVisaのタッチ決済に関しては、同社でも一定程度、浸透は進んでいると考えているそうだ。
カードに加え、スマートフォン決済対応ニーズについては、「利用加盟店の中で交通系の支払いが上位先であることから一定数のニーズがあると考えております」とした。
PayPay銀行は、2024年3月から2024年夏にかけて、法人・個人事業主に提供している「ビジネスアプリ」を順次リニューアルしているが、「お客さまの利便性向上という観点で、UI/UX改善、DXの促進を図ったものです。リニューアル前比、一定数利用者数が増加しており、リニューアルによる効果があると考えております」と説明する。
2024年春には、ビジネスアプリにカードレスATM機能を追加した。導入の理由は、「お客さまに一定以上のニーズがあると判断したためです」としている。これにより、キャッシュカードの代わりにビジネスアプリを利用してATMでの入出金ができるようになった。
夏には、法人・個人事業主のお客さま向けにローンのご契約不要でVisaデビットの支払方法を「翌月払い」にできるサービスの提供を開始する。「翌月払い」は、Visaデビットの支払いを、クレジットカードのように翌月一括払いに変更できるオプション機能だ。「即時払い」と「翌月払い」は、ビジネスアプリのON/OFFボタンで自由に切替できる。
「翌月払い」はニーズが高い、ローンとの差別化は
法人Visaデビット領域は2軸で推進へ
このコンテンツは会員限定(有料)となっております。
詳細はこちらのページからご覧下さい。
すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。