2024年10月30日10:25
PayPayは、2024年10月29日から、キャッシュレス決済サービス「PayPay」を導入する全国のPayPay加盟店において、新たに台湾のキャッシュレス決済サービス「iPASS MONEY」「Plus Pay」「icash Pay」との連携を順次開始すると発表した。
これにより、これまで連携していた台湾のキャッシュレス決済サービス「JKO Pay」「PXPay Plus」「E.SUN Wallet」と合わせて、6つのキャッシュレス決済サービスのユーザー延べ2,300万人以上が日本に訪れた時に、PayPay加盟店で飲食や土産代、宿泊費などの決済ができるようになる。台湾で高いシェアを保有する大手キャッシュレス決済サービスとの接続を実現することで、訪日台湾人にとって便利な決済体験を提供するとともに、PayPay加盟店側においても言語の異なる海外からの観光客へのスムーズな対応を可能にするそうだ。
なお、日本政府観光局(JNTO)によると2024年8月の訪日外国人はコロナ禍前の2019年同月比約116%の293.3万人となり、7カ月連続で同月過去最高を記録している。地域別では、台湾をはじめとした東アジア地域からの訪日外客数が増加しており、2024年1月から8月の訪日外客数のうち台湾は411.5万人で、韓国(581.1万人)、中国(459.5万人)に次ぐ3位となった。また、2024年4月から6月の地域別にみる訪日外国人旅行消費額でも、台湾が3位となり、新たに「HIVEX」のパートナーウォレットである「iPASS MONEY」「Plus Pay」「icash Pay」との連携を開始することで、台湾のキャッシュレス決済サービスを通した需要を取り込み、加盟店の売上向上につなげるという。「Alipay+」経由で連携したサービスも含め11の国と地域、21の海外キャッシュレス決済サービスのユーザーがPayPay加盟店で決済できるようになる。
PayPayでは、インバウンド需要の取り込みを目指す加盟店への支援を目的とし、2018年10月の「PayPay」提供開始と同時に、海外のキャッシュレス決済サービスの利用者がPayPay加盟店で決済できる環境を整えてきた。「PayPay」のQRコードから海外のキャッシュレス決済サービスを使って決済時、商品やサービスの代金を日本円で入力すると、自動的に各国の通貨に換算され決済できるため、簡易に買い物ができ、加盟店側も言語の異なる訪日外国人への対応がスムーズになるなどのメリットがあるそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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